2025/10/28 更新

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カネコ ウタコ
金子 詩子
KANEKO Utako
所属
教育研究院 医歯学系 医学系列 助教
医歯学総合研究科 生体機能調節医学専攻 内部環境医学 助教
職名
助教
外部リンク

学位

  • 博士(医学) ( 2007年3月   新潟大学 )

経歴

  • 新潟大学   医歯学総合研究科 生体機能調節医学専攻 内部環境医学   助教

    2013年7月 - 現在

  • 新潟大学   医歯学総合病院 小児科   特任助教

    2010年10月 - 2013年6月

 

書籍等出版物

  • 若年性特発性関節炎 カナキヌマブ治療の理論と実際

    森雅亮( 担当: 共著 ,  範囲: マクロファージ活性化症候群)

    2021年4月 

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共同研究・競争的資金等の研究

  • 小児慢性炎症疾患における生物学的製剤の休薬指標の解明と効率的使用法の確立

    研究課題/領域番号:23K09524

    2023年4月 - 2026年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    金子 詩子

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    配分額:4680000円 ( 直接経費:3600000円 、 間接経費:1080000円 )

    本研究は小児慢性炎症疾患における生物学的製剤の需要の著しい増加による医療経済的な問題を解決すべく、寛解達成後の休薬、減量、投与間隔の延長の指針を作成、提唱することで、長期的な副作用のリスクを軽減、回避するとともに、より効率的な治療選択を行うシステムを構築することを目的としている。小児の慢性炎症疾患において生物学的製剤の使用実績が最も多く、保険適用がある製剤数も多い若年性特発性関節炎(JIA)についての検討を行っている。システマティックレビューの結果、全身型JIA、およびリウマトイド因子(RF)陰性のJIA多関節炎型、少関節炎型に関しては寛解達成後の休薬が期待できる一方、RF陽性のJIA多関節炎型に関しては休薬による再燃率が高いことが推定され、患者に不利益が生じないよう、減量や投与間隔の延長、メトトレキサートなど従来型疾患修飾性抗リウマチ薬(csDMARDs)への変更など、治療を継続しながらも医療経済的に効率の良い選択肢も含めて検討する必要があると推察された。抗核抗体陽性、低年齢発症、寛解達成までに要する期間が長いことなど、諸外国における複数のretrospective studyで報告されている休薬後の再燃に関するリスクファクターも存在し、これらの検証に加え、本邦での使用実態による再燃リスクファクターを既存テータから解析し、休薬指標となるバイオマーカーの候補を含めて検討中である。

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  • 腎糸球体上皮細胞に関連する新規蛋白の同定と機能解析

    研究課題/領域番号:16591012

    2004年 - 2006年

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    小林 武弘, 池住 洋平, 金子 詩子

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    配分額:3100000円 ( 直接経費:3100000円 )

    Yeast-two-hybrid systemを用いて、マウス腎臓由来cDNAライブラリーをスクリーニングし、腎糸球体特異蛋白であるポドシンとの結合が予想される13クローンを得た。このうち7クローンは、リボゾーム蛋白や熱ショック蛋白であった。3クローンはネフリン、CD2AP、ポドシンであった。未知の3クローンのうち発現が腎臓に比較的特異的な1クローンについてPCR-RACE法を用いてcDNAの全コード領域を単離した。コード領域は921塩基より成り、306アミノ酸をコードしていたが、明らかな機能モチーフは認めなかった。オルソログはヒトで確認され、アミノ酸の一致率81%、類似率92%であった。この遺伝子cDNAにFLAGエピトープを付加し、ポドシンを発現させたNIH3T3細胞(NIH-pod細胞)に導入した。抗FLAG抗体を用いて免疫沈降を行ったところ、この新規蛋白とポドシンとの結合が確認された。一方で、この新規蛋白をGSTとの融合蛋白質として大腸菌で発現させ精製、NIH-pod細胞抽出液とのプルダウンアッセイにおいてもポドシンとの結合が認められた。この新規蛋白に結合する分子を同定するため、yeast-two-hybrid systemを用いてマウス腎臓由来cDNAライブラリーをスクリーニングし、8クローンを得た。6クローンはリボゾーム蛋白であり、2クローンはポドシン、Ahalであった。Ahalは熱ショック蛋白質90(HSP90)と結合し、HSP90のATPase活性を増加させる働きをしている。HSP90はアクチン線維と結合し細胞骨格の形成に重要な働きをしている。本研究で同定した新規蛋白は、Ahalとの結合を通じ、HSP90をポドシンとネフリンめ近傍にリクルートすることで、アクチン線維の形成に関与し、糸球体上皮細胞の形態の維持の一端を担う可能性が示唆された。

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