研究者詳細 - 田﨑　正行

臓器移植で用いられる免疫抑制薬において、CD25やCD20を標的とするバシリキシマブやリツキシマブなどがわが国でも使用されるようになり、移植臓器の生着率が向上しただけでなく、より困難な移植も可能になってきている。さらに最近、特定の分子やシグナルを標的とした免疫抑制薬の開発が進み、bortezomibが治療困難であった抗体関連型の拒絶反応に、また、anti-thymocyte gulobulinがステロイド抵抗性の拒絶反応などに効果があると考えられている。その他、細胞周期を調節するeverolimusや副刺激を阻害するbelataseptなど、近い将来、臓器移植の分野で活躍する免疫抑制薬を中心に解説したい。(著者抄録)

researchmap

免疫抑制薬 (新薬展望2010) -- (治療における最近の新薬の位置付け〈薬効別〉--新薬の広場)

田崎正行, 齋藤和英, 高橋公太

医薬ジャ-ナル 46 ( 1 ) 146 - 154 2010年

移植腎生検後腎血腫によって急性腎不全におちいった2症例

中川由紀, 田崎正行, 斎藤和英, 高橋公太

腎移植・血管外科 21 ( 1 ) 28 - 33 2009年12月

記述言語：日本語出版者・発行元：腎移植・血管外科研究会

移植腎の管理をするためには、移植腎生検は簡便で安全な検査であるが、時として腎出血、腎血腫など重大な合併症を発症する恐れがある。今回我々は、移植腎生検後腎血腫を併発し、それによって急性腎不全におちいった2症例を経験した。移植腎生検によって発症した血腫は、その容量が小さくても腎被膜下や筋膜内において、移植腎を圧迫し腎血流が低下すると急性腎不全を併発してしまう。出血が増大してこない場合は保存的に経過をみて血腫が吸収されるのをまったほうがよい場合と、早期に止血、血腫除去術をするほうがよい場合とある。判断に難渋した場合、どのようにして治療方針を立てるべきか、文献的考察をまじえて報告する。(著者抄録)

researchmap

【併存疾患をもつ患者の術後管理】腎機能障害患者の術後管理(長期透析患者を含む)

田崎正行, 齋藤和英, 高橋公太

侵襲と免疫 18 ( 4 ) 122 - 126 2009年11月

記述言語：日本語出版者・発行元：(株)メジカルビュー社

腎機能障害患者の術後管理では、術前の補正が非常に重要である。術後の腎不全で最も多いのは腎前性腎機能障害であり、その防御のための術後管理においては、水分・電解質管理、栄養の補給が必要である。使用薬剤、透析に関しても注意が必要であり、造影剤は必要最小限の量にとどめ、また、鎮痛に関しては非ステロイド性消炎鎮痛剤使用は避け術後の硬膜外麻酔にて管理する。利尿薬、抗菌薬等においてもその特性を理解し、腎機能に合わせて使用すべきである。

researchmap

　前のページ - 次のページ　

<田﨑 正行>

MISC - 田﨑 正行

<田﨑　正行>

MISC - 田﨑　正行