Faculty of Humanities Department of Humanities Professor
Graduate School of Modern Society and Culture Social and Cultural Studies Professor
Updated on 2024/12/21
博士(文学) ( 2000.3 広島大学 )
書記史
日本語史
国語史
記録体
「書くこと」の教育
文体史
表記史
仏教漢文
和化漢文
変体漢文
日本漢文
Humanities & Social Sciences / Japanese linguistics / 日本語史
Niigata University Faculty of Humanities Faculty of Humanities Professor
2021.9
Niigata University Faculty of Humanities Faculty of Humanities Associate Professor
2013.4 - 2021.8
Fukuyama University Associate Professor
2009.4 - 2013.3
Suzugamine Women's College Associate Professor
2004.4 - 2009.3
Niigata University Institute of Humanities and Social Sciences, Academic Assembly Professor
2021.9
Niigata University Social and Cultural Studies, Graduate School of Modern Society and Culture Professor
2021.9
Niigata University Department of Humanities, Faculty of Humanities Professor
2021.9
Niigata University Faculty of Humanities Professor
2021.9
Niigata University Faculty of Humanities Department of Humanities Associate Professor
2013.4 - 2021.8
Hiroshima University Graduate School, Division of Letters
- 2000.3
Country: Japan
Niigata University Faculty of Education
- 1993.3
Country: Japan
日本語学会
訓点語学会
日本歴史言語学会
全国大学国語教育学会
訓点語学会 委員
2024.4
Committee type:Academic society
「和化」をどう捉えるか―『注好選』に見る出典資料からの変容―
磯貝淳一
国語と国文学 101 ( 3 ) 38 - 50 2024.2
和化漢文と日本語書記―『探要法花験記』における文末助字「也」のテクスト機能に着目して―
磯貝淳一
日本語・日本文化研究:日本語・日本文化国際討論会論文集 ( 3 ) 63 - 72 2023.3
高山寺蔵『打聞集』翻刻(三)
磯貝淳一
令和三年度高山寺典籍文書綜合調査団研究報告論集 81 - 85 2022.3
ISOGAI Junichi
Universality and Individuality in Language 13 (1) - (15) 2022.3
高山寺蔵『打聞集』翻刻(二)
磯貝淳一
令和元年度高山寺典籍文書綜合調査団研究報告論集 118 - 122 2020.3
Universality and individuality in language ( 11 ) 1 - 13 2020.3
高山寺蔵『打聞集』について 付・翻刻(一)
磯貝淳一
平成二十九年度高山寺典籍文書綜合調査団研究報告論集 22 - 33 2018.3
The Writing style of 'Maedabon Sanboe'
Isogai Junichi
Studies in Humanities 141 17 - 39 2017.11
日本語書記史を観点とする日本語話者の論理意識に関する試論 ―出来事に対する時系列連鎖型の認識傾向に注目して―
森美智代, 磯貝淳一
国語教育思想研究 ( 14 ) 36 - 44 2017.5
Stylistic Categorization of 'Buddist Mondo-ki': Based on Interrogative Expressions
Isogai Junichi
Studies in Humanities 138 39 - 64 2016.3
和化漢文用字法に見る「問い」と「疑い」―古記録・文書における判定要求の一用法の検討から―
磯貝淳一
ことばとくらし 26 15 - 23 2014.10
「書き方」はどのように学ばれてきたのか:教科書としての往来物の編纂と文体の問題 (平成25年度新潟県ことばの会講演要旨)
磯貝淳一
ことばとくらし 26 51 - 53 2014.10
The Writing style of 'Tozan orai'
Isogai Junichi
Studies in Humanities 135 49 - 76 2014.10
醍醐寺蔵『探要法花験記』日本・中国両部の比較―和化漢文用字法の共通基盤解明に向けて― Reviewed
磯貝淳一
国文学攷 ( 215 ) 21 - 32 2012.9
「書けない」をどう書いてきたか― 「日本語書記史」から教科書教材を見る―(伝統的な言語文化の学習指導を考える―国文学・漢文学・日本語学研究者の立場から―)
磯貝淳一
国語科教育 71 9 - 10 2012.3
高等教育における「言論の場」教育の探究
森美智代, 磯貝淳一
鈴峯女子短期大学人文社会科学研究集報 ( 57 ) 31 - 49 2010.12
自己課題からはじめるメディア・リテラシー―「映像文化研究の演習」の授業から―
磯貝淳一
鈴峯女子短期大学人文社会科学研究集報 55 79 - 93 2008.12
醍醐寺蔵探要法花験記に見る和化漢文の用字―出典との比較から―
磯貝淳一
ことばとくらし 20 ( 20 ) 3 - 12 2008.10
高等教育における「教養」の再構築にむけて―短大における「ことばのゼミ」の授業から―
森美智代, 磯貝淳一
鈴峯女子短期大学人文社会科学研究集報 54 43 - 56 2007.12
磯貝淳一
ことばとくらし 15 ( 15 ) 18 - 26 2003.10
和化漢文資料における「アフ」の用字について―和漢混淆文との比較から―
磯貝淳一
新大国語 29 ( 29 ) 132 - 142 2003.3
Usage of the Temporal Verbs in 'Waka-Kanbun'
The Hiroshima University studies, Graduate School of Letters 61 47 - 63 2001.12
醍醐寺蔵探要法花験記における動詞の使用について―出典からの改変の問題をめぐって― Reviewed
磯貝淳一
鎌倉時代語研究 23 800 - 815 2000.10
和化漢文資料における「然」字の使用について―霊験記・仏教説話の用字法に注目して―
磯貝淳一
新大国語 26 ( 26 ) 10 - 20 2000.3
平安時代後半期における和化漢文資料の国語学的研究―用語・用字を通して見た資料の諸相― Reviewed
磯貝淳一
2000.2
和化漢文資料の疑問表現における助字の用法―「歟」字の使用をめぐって― Reviewed
磯貝淳一
国文学攷 ( 164 ) 11 - 22 1999.12
平安時代後半期和化漢文資料の疑問詞疑問文における助字の用法 Reviewed
磯貝淳一
鎌倉時代語研究 21 166 - 181 1998.5
平安時代後半期の和化漢文資料における疑問助字の用法―表記主体の社会的属性の違いに関わる用字法の差異について― Reviewed
磯貝淳一
国文学攷 ( 157 ) 13 - 27 1998.3
高山寺経蔵の形成と伝承
池田証寿, 磯貝淳一, 他( Role: Joint author , 高山寺蔵『打聞集』について─仮名表記自立語の検討を中心に─)
汲古書院 2020.3
品詞別学校文法講座第四巻 副詞・連体詞・接続詞・感動詞
中山縁朗, 飯田晴巳監修, 沖森卓哉 他編, 磯貝淳一( Role: Contributor , 接続詞・感動詞の諸問題)
明治書院 2016.1
Spotlight on Classical Japanese Studies
( Role: Contributor , Use of the Character 'ye' in the Tanyo hokke genki Preserved at Daigoji: A Study on the Japanization of Chinese Comparison with Souece Texts)
Musashinosyoin 2010.1
小林芳規博士喜寿記念国語学論集
小林芳規, 磯貝淳一( Role: Contributor , 醍醐寺蔵探要法花験記と東大寺図書館蔵法華経伝記―和化漢文とその出典との関わりについて―)
汲古書院 2006.3
大通寺蔵『浄厳和上行状記』解題・影印并に翻刻
橋村勝明, 磯貝淳一( Role: Joint author)
広島大学大学院文学研究科 2003.3
講演 「言語文化」をどう学ぶか : 随筆の歴史から考える Invited
磯貝淳一
国語研究 69 46 - 59 2023.3
〈研究発表要旨〉「コミュニケーションの言語」を学ぶための古典―『枕草子』を例に―
磯貝淳一
ことばとくらし ( 34 ) 3 - 5 2022.10
日本語書記史からみた古典教育の新しい枠組み:国語教育研究と日本語史研究と古典文学研究による共創
森美智代, 松崎正治, 磯貝淳一, 井浪真吾
全国大学国語教育学会国語科教育研究:大会研究発表要旨集 143 279 - 282 2022.10
令和元年~令和3年度科学研究費助成事業(基盤研究(B))研究成果報告書 学びのプロセスと日本語書記史を統合する学習材・学習方法・カリキュラムの開発と検証
鈴木恵, 田中宏幸, 松崎正治, 磯貝 淳一, 森美智代
2022.3
講演 「⾔語」の⽂化をつくる場=授業〜「⾔葉がもつ価値」の可能性〜 Invited
磯貝淳一
国語研究 68 37 - 49 2022.3
言葉を学ぶ教材としての『伊曽保物語』―国字本・天草版の比べ読みから―(令和元年度新潟県ことばの会研究発表要旨)
磯貝淳一
ことばとくらし 32 19 - 21 2020.10
平成28~30年度科学研究費助成事業(基盤研究(B))研究成果報告書 学びのプロセスと日本語書記史を統合する学習材・カリキュラムの開発と検証
鈴木恵, 田中宏幸, 松崎正治, 磯貝 淳一, 森美智代
2019.3
書評・藤本灯著『『色葉字類抄』の研究』 Invited
磯貝 淳一
国語と国文学 96 ( 1 ) 2019.1
醍醐寺蔵探要法花験記漢字索引
磯貝淳一
広島大学日本語史研究論集 4 61 - 184 2018.3
磯貝淳一
広島大学日本語史研究論集 2 ( 2 ) 30 - 146 2016.3
『伊曽保物語』の文体再考―天草版・国字本の比較から―(平成26年度新潟県ことばの会研究発表要旨)
磯貝淳一
ことばとくらし 27 54 - 56 2015.10
学びのプロセスと日本語書記史を統合する学習材の開発と検証
位藤邦生, 松崎正治, 牧戸章, 磯貝淳一, 森美智代, 谷口直隆
平成24~26年度科学研究費助成事業(基盤研究(B))研究成果報告書 2015.3
平安鎌倉時代における僧侶実用漢字データベースの構築Ⅱ
磯貝淳一
第43回三菱財団研究・事業報告書 2013.7
平安鎌倉時代における僧侶実用漢字データベースの構築
磯貝淳一
第42回三菱財団研究・事業報告書 2012.8
醍醐寺蔵探要法花験記・東大寺図書館蔵法華経伝記本文対照資料(2)
磯貝淳一
鈴峯女子短期大学人文社会科学研究集報 52 13 - 27 2005.12
醍醐寺蔵探要法花験記・東大寺図書館蔵法華経伝記本文対照資料(1)
磯貝淳一
鈴峯女子短期大学人文社会科学研究集報 51 1 - 15 2004.12
醍醐寺蔵探要法花験記日本・中国両部における用字の比較 : 用字の共通性と漢文和化の問題(国語学会中国四国支部第49回大会研究発表要旨)
磯貝 淳一
國語學 55 ( 2 ) 138 - 139 2004.4
仏教説話・霊験記の和化漢文資料と和漢混淆文との関わりについて : 「アフ」の用字から
磯貝 淳一
國語學 53 ( 2 ) 106 - 106 2002.4
「仁和寺御伝」資料解説
綾村宏, 月本雅幸, 小林芳規, 築島裕, 磯貝淳一
仁和寺経蔵の典籍文書 2002.4
説話表題の文体―日本語書記史における位置―
磯貝淳一
新潟大学言語研究会 2024.3
学習者と古典を架橋する「言語観の更新」を促す教材の開発について
磯貝淳一
中越国語教材を読む会 2024.3
『今昔物語集』表題考―なぜ漢文で書くのか―
磯貝淳一
令和五年度新潟県ことばの会研究集会 2024.2
私と古典がつながる日本語書記史の授業化ー書き手として言語と向き合うリライト活動を通してー
森美智代, 磯貝淳一
第145回 全国大学国語教育学会 信州大会 2023.11
『言語文化』をどう学ぶか ~随筆の歴史から考える~ Invited
磯貝淳一
令和4年度新潟県高等学校教育研究会国語部会 全県研究協議会 2022.11
日本語書記史からみた古典教育の新しい枠組み ー国語教育研究と日本語史研究と古典文学研究による共創ー
森美智代, 松崎正治, 磯貝淳一, 井波真吾
第143回 全国大学国語教育学会 千葉大会 2022.10
『注好選』孝子説話に見る漢文和化の方向性
磯貝淳一
訓点語学会 2022.5
和化漢文と日本語書記 ―『探要法花験記』における文末助字「也」の機能に着目して―
磯貝淳一
第5回 日本語・日本文化研究国際学術大会 2022.3
『宇治拾遺物語』の「言語」を考える授業実践―日本語書記史の観点による古典の教材化―
久保祥子, 磯貝淳一
新潟大学人文学部国語国文学会 2021.12
「⾔語」の⽂化をつくる場=授業〜「⾔葉がもつ価値」の可能性〜 Invited
磯貝淳一
令和3年度新潟県⾼等学校教育研究会国語部会 全県研究協議会 2021.11
「コミュニケーションの⾔語」を学ぶための古典―『枕草⼦』を例に―
磯貝淳一
新潟県ことばの会 2021.11
読まないものをなぜ書くのか ―漢字文の日本語書記史研究―
磯貝淳一
新潟大学教育学部国語国文学会 2021.2
「コミュニケーションの言語」を学ぶための古典
磯貝淳一
中越国語教材を読む会 2020.2
言葉を学ぶ教材としての『伊曽保物語』―国字本・天草版の比べ読みから―
磯貝淳一
新潟県ことばの会 2019.11
園城寺所蔵訓点資料について―『新版点本書目』補遺として―
藤井俊博, 磯貝淳一, 山中延之, 中野直樹, 久田行雄, 山本佐和子, 石井行雄
訓点語学会 2019.10
東寺観智院蔵注好選の用字について―左右両訓を有する漢字の性格から―
磯貝 淳一
新潟大学人文学部国語国文学会 2019.9
中高一貫教育における国語授業の現状と課題
磯貝淳一, コーディネーター, 石井メイ, 臼木妙子, 駒野美咲, 五島拓(シンポジスト
新潟大学教育学部国語国文学会 2019.7
談義聞書テクストの構造と展開―「口語」の表現価値再考―
磯貝 淳一
新潟大学言語研究会 2019.7
日本語書記史からみた『宇治拾遺物語』の授業化の視点 学びのプロセスと日本語書記史を統合する学習材の開発
森美智代, 磯貝淳一, 松崎正治, 田中宏幸, 鈴木恵
全国大学国語教育学会 2018.5
漢字文の日本語表記史―所謂「助字」と日本語との対応を軸に―
磯貝淳一
新潟大学言語研究会 2018.5
「古典の教材化」の可能性について―説話の文章を例に―
磯貝淳一
平成29年度中越国語教材を読む会 2018.2
日本語書記史からみた『宇治拾遺物語』の教材的価値-学びのプロセスと日本語書記史を統合する学習材の開発
磯貝淳一, 森美智代, 鈴木恵, 田中宏幸, 松崎正治
全国大学国語教育学会 2017.11
日本語史からみる古典の教材化の観点
磯貝淳一
古典教育と古典教材研究の会 2017.6
和化漢文の特質からみた「書記」について
磯貝淳一
新潟大学教育学部国語国文学会 2017.2
和漢混淆文における接続表現の文脈展開機能について
磯貝淳一
新潟大学言語研究会 2015.12
日本語書記史を軸とした「書くこと」の教育内容の分析
森美智代, 磯貝淳一
全国大学国語教育学会 2015.10
国語教師のライフヒストリー―ベテラン教員の生活と教育― Invited
磯貝淳一, コーディネーター, 牧野淡紅恵, 勝山操, 鹿嶋照章, シンポジスト
新潟大学教育学部国語国文学会平成27年度夏期研究会 2015.7
『伊曽保物語』の文体再考―天草版・国字本の比較から―
磯貝淳一
新潟県ことばの会 2014.11
接続表現からみる日本語文章史
磯貝淳一
新潟大学人文学部国語国文学会 2014.9
前田本『三宝絵』の文体―「漢字仮名交り文の真名化」の意味を問いなおす―
磯貝淳一
広島大学国語国文学会 2014.7
「書き方」はどのように学ばれてきたのか―教科書としての往来物の編纂と文体の問題―
磯貝淳一
新潟県ことばの会 2013.11 新潟県ことばの会
疑問表現からみた和化漢文の文体 ―仏家「記録文」の位置づけをめぐって―
磯貝淳一
訓点語学会 2013.10 訓点語学会
注釈文体の系譜ー古往来における『東山往来』の位置づけを中心にー
磯貝淳一
新潟大学言語研究会 2013.5 新潟大学言語研究会
『後二條師通記』本記・別記の文体差について―接続表現からみた文章構造の比較―
磯貝淳一
新潟県ことばの会 2012.11 新潟県ことばの会
日本語書記史の観点からみた『竹取物語』教材化の可能性 International conference
磯貝淳一
日本教材学会 2012.10
和化漢文用字法に見る「問い」と「疑い」―古記録における判定要求の一用法の検討から―
磯貝淳一
新潟大学教育学部国語国文学会 2012.2 新潟大学教育学部国語国文学会
伝統的な言語文化の学習指導を考える―国文学・漢文学・日本語学研究者の立場から―
渡辺春美, 竹村信治, 谷口匡, 磯貝淳一
全国大学国語教育学会 2011.10 全国大学国語教育学会
新潟県における角筆文献言語データ・アーカイブの構築
Grant number:22K18466
2022.6 - 2025.3
System name:科学研究費助成事業 挑戦的研究(萌芽)
Research category:挑戦的研究(萌芽)
Awarding organization:日本学術振興会
鈴木 恵, 磯貝 淳一
Authorship:Coinvestigator(s)
Grant amount:\6370000 ( Direct Cost: \4900000 、 Indirect Cost:\1470000 )
学びのプロセスと日本語書記史を統合する学習内容・学習材・学習方法の開発と検証
Grant number:22H01005
2022.4 - 2025.3
System name:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
Research category:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
Awarding organization:Japan Society for the Promotion of Science
Authorship:Coinvestigator(s)
Grant amount:\13780000 ( Direct Cost: \10600000 、 Indirect Cost:\3180000 )
日本語書記史研究資料としての注釈・論義の文体研究
Grant number:21K00543
2021.4 - 2025.3
System name:科学研究費助成事業
Research category:基盤研究(C)
Awarding organization:日本学術振興会
磯貝 淳一
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\3120000 ( Direct Cost: \2400000 、 Indirect Cost:\720000 )
本研究の目的は、平安時代後期から鎌倉時代における仏教漢文の文体特徴の解明である。令和4年度は、これまでに記述し得た和化漢文の言語事象に基づいて、「文体特徴の記述」に関わる成果をまとめた。
まずは、東寺観智院蔵『注好選』を対象に、原拠(中国古典文の対照資料)に清家文庫蔵『孝子伝』を選定し、両資料の同文的本文における助字、接続詞について、漢文の「和化」の実態を明らかにした。①『注好選』成立の過程で、文末助字「也」、接続詞「即」「時」が添加される例が認められた。② その基本的用法は、原拠である中国古典文に沿った用法を受け継ぐものであるが、和化漢文(唱導の場における手控え的性格を有する資料)においてこれらが多用された理由は、説話の内容とその展開を明確に示す機能の必要によると考えられる。③ 「也」については、体言承接において助動詞「ナリ」との結びつきが想定される一方で、用言承接(不読)例も多く認められ、文末(話題末)の表示機能を担う。④ 「即」「時」については、時系列に沿って進む話題のまとまりと展開部を示す働きを担う。
また、醍醐寺蔵『探要法花験記』を対象に、文末助字「也」が「テクスト機能」を持つことが、和化漢文の説話に見られる特徴であることを明らかにした。① 説話の展開部に使用される助字「也」/結末部で使用される助字「矣」は、一文の範囲を超えて文章中のまとまりにおいて現れるテクスト機能を持つと考えられる。② 説話の構成要素としての話題をまとめる機能を持つ「也」は、話題を展開させる接続語と共に説話テクストを構造化する。③ 助字「也」のこうした機能は、目的・場を異にする他の和化漢文には見られない場合がある。和化漢文の分類指標となり得る事象と認められる。④ 助字および接続語の添加に見る「和化」は、情報を構造化して蓄蔵する性格を持つ「書記言語の史的展開」と関わっている。
中世における漢字表記文及び片仮名表記文の表記体混淆文についての基礎的研究
Grant number:20K00653
2020.4 - 2024.3
System name:科学研究費助成事業
Research category:基盤研究(C)
Awarding organization:日本学術振興会
橋村 勝明, 磯貝 淳一
Authorship:Coinvestigator(s)
Grant amount:\1820000 ( Direct Cost: \1400000 、 Indirect Cost:\420000 )
漢字文と漢字片仮名交じり文との表記体混淆文について研究するための基礎資料として、内閣文庫蔵『聖徳太子伝宝物集』の本文データ作成に取り組んだ。本データは、研究開始当初は研究期間の初期に完成の予定であったが、外字入力に予想外に時間が掛かった上、新型コロナウイルス感染拡大により長距離の移動が制限されたために片仮名小書きの確認作業が滞り、進捗が遅延することとなった。しかし2022年度には2回対面による確認作業を実施することができ、丁行付きのテキストデータを完成させることができた。また、原本調査を1回行うことができた。研究成果の公表としては、『中世真名軍記の研究』(汲古書院、2022年11月)を公刊した。本書には既発表論文である「中世真名軍記における助動詞「ケリ」の用字について」(『国文学攷』第250号,2021年6月)を収録している。これは、中世における漢字文(特に真名本)の一特質について言及したもので表記体混淆文における漢字片仮名交じり文の漢字文への影響を考えるための手がかりとなるのではないかと考えている。同書の結章第二節「中世の漢字と訓」において内閣文庫蔵『聖徳太子伝宝物集』にみられる「既」字訓「カクテ」についての考察を書き下ろしとして掲載した。中世の古辞書においては、「既」字は「スデニ」訓と結びついており「カクテ」との関係は指摘できない。漢字片仮名交じり文及び漢字文の用字を検討する上で、中世にあってはこのような漢字と訓との結びつきについても踏まえておかなければならないことを指摘したものである。
Development and Analysis of New Learning Materials, Learning Methods, and Curriculum that Combine Learning Processes with the History of Japanese Writing System
Grant number:19H01667
2019.4 - 2022.3
System name:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
Research category:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
Awarding organization:Japan Society for the Promotion of Science
SUZUKI Megumu
Authorship:Coinvestigator(s)
Grant amount:\13390000 ( Direct Cost: \10300000 、 Indirect Cost:\3090000 )
This study aims to develop new Japanese teaching materials using classical literature. In this study, we emphasize the historical transition of the Japanese writing system, specifically the fact that different styles of writing systems have existed simultaneously throughout each era. We examined different texts from the same source and clarified differences in thinking styles based on the following viewpoints: 1) spoken language and written language, 2) Chinese writing style `kanbun-kundokubun` and Japanese writing style`wabun`. Based on the results, we developed learning materials, learning methods, and curriculum, and conducted verification classes.
A Study of Bukkyo Kanbun: Elucidation of the Writing system by analysis of characters and sentences
Grant number:18K00607
2018.4 - 2022.3
System name:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
Research category:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
Awarding organization:Japan Society for the Promotion of Science
ISOGAI Junichi
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\3510000 ( Direct Cost: \2700000 、 Indirect Cost:\810000 )
Uchigiki-shu(Kosanji Temple Collection) is a documents of Dangi-kikigaki, There are two different writing styles mixed together. It is a mixture of Wakakanbun and Kanji-Katakana-majiribun. Linguistic differences correspond to content differences, that is, explanation of Buddhist doctrine corresponds to Wakakanbun, and Buddhist narrative corresponds to Kanji-Katakana mixed writing. Furthermore, the investigation of Bukkyo-setsuwa (Cyu-ko-sen), revealed that the relationship between Kanji and Kun was different from other Wakakanbun.
Grant number:16H03794
2016.4 - 2019.3
System name:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
Research category:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
Awarding organization:Japan Society for the Promotion of Science
SUZUKI Megumu
Authorship:Coinvestigator(s)
Grant amount:\8450000 ( Direct Cost: \6500000 、 Indirect Cost:\1950000 )
This study aims to develop new Japanese teaching materials using classical literature. In this study, we emphasized the historical transition of the Japanese writing system. That is the fact that different styles of writing systems have existed simultaneously throughout each era. We examined different texts of the same source, and clarified differences in thinking style based on the following viewpoints.(1 spoken language and writing language, (2 Chinese writing style `kanbun-kundokubun` and Japanese writing style`wabun`. Based on the results, we developed learning materials and conducted verification classes.
A Study on the Writing systems of Bukkyo Kanbun:Focusing on Tyusyaku/Rongi
Grant number:15K02560
2015.4 - 2018.3
System name:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
Research category:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
Awarding organization:Japan Society for the Promotion of Science
ISOGAI Junichi
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\3380000 ( Direct Cost: \2600000 、 Indirect Cost:\780000 )
This study aimed to examine both common and genre-specific features in the writing style of bukkyo kanbun from the late Heian period to the Kamakura period. The key results are below. As a result, it was found that Rongi style has similarities to both kokiroku and tyusyaku. It then clarified the relationship between the conjunctions used to introduce bukkyo setsuwa and the overall writing style. The text chosen for this purpose were the books of “Sanbo-e” (kanjibun/hiraganabun/kanji-katakana majiribun).This revealed a framework for waka kanbun within bukkyo setsuwa that was common even in materials with different notation styles.
The above study has unveiled certain features of the writing style of bukkyo kanbun, which has lacked closer inspection when compared to kokiroku.
Grant number:24330256
2012.4 - 2015.3
System name:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
Research category:Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
Awarding organization:Japan Society for the Promotion of Science
ITOH Kunio, MATSUZAKI Masaharu, MAKIDO Akira, ISOGAI Junichi, MORI Michiyo, TANIGUCHI Naotaka
Authorship:Coinvestigator(s)
Grant amount:\8060000 ( Direct Cost: \6200000 、 Indirect Cost:\1860000 )
This research explores a new way of conducting Japanese language teaching with [items related to traditional linguistic culture and characteristics of the Japanese language], considering Japanese classical materials as means of developing one's writing skills rather than reading skills. This study utilizes the history of Japanese writing system as an important perspective.
Results of the study show the followings benefits:(1) A focus on the historical change of Japanese language helps create positive learning outcomes and classroom culture.(2) A new “axis” has been created to design the Japanese language curriculum. In other words, besides the orthodox manner of language teaching based on language acquisition and learning theories in the field of developmental psychology, this new approach rooted in the characteristics of Japanese language can be a new way of learning the language.
A Study of the Writing of Buddhist text in Heian and Kamakura Period.
Grant number:23520571
2011 - 2013
System name:Grants-in-Aid for Scientific Research Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
Research category:Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
Awarding organization:Japan Society for the Promotion of Science
JUNICHI Isogai
Authorship:Principal investigator
Grant amount:\3120000 ( Direct Cost: \2400000 、 Indirect Cost:\720000 )
I have investigated the following materials of Buddhist text in Heian and Kamakura period.
1,Kenmitsu-sabetsu-mondo(owned by Kozanji temple) 2,Shin-gachirin-hi-shaku(owned by Kozanji temple) 3,Mitsu-gon-jodo-ryaku-kan(owned by Kozanji temple) 4,Hossho-ji-mihakko-mondo-ki(owned by Todaijitosyokan)
And I made electronic texts and databases.This study clarified the materials of Buddhist text have common base in writing system and style.
平安鎌倉時代における僧侶実用漢字データベースの構築
2010.10 - 2011.9
System name:第39回(平成22年度)三菱財団人文科学研究助成
Awarding organization:民間財団等
人文系フロンティア
古代日本語論B
人文系展開科目I
古代日本語論A
日本古代言語文化研究
日本古代言語文化I特論
研究入門
共生文化研究総合演習
日本語学概説A
日本語学概説B
言語文化学入門A
人文初年次演習
日本言語文化論
人文初年次演習B
日本古代言語文化Ⅰ演習
人文系展開科目I
日本古代言語文化Ⅰ特論
日本・アジア言語文化入門B
日本・アジア言語文化入門
人文初年次演習A
日本・アジア言語文化入門A
日本言語文化入門A
キャリア形成
日本古典文化論A
古代日本語論A
古代日本語論B
領域融合・超域科目E
課題研究Ⅲ
課題研究Ⅱ
課題研究Ⅰ
日本古代言語文化特論
日本古代言語文化演習
特別演習(日本古代言語文化研究)
東アジア文化研究基礎
日本言語文化演習
卒業論文(磯貝淳一)
日本言語文化実習A
日本言語文化実習B
日本語学概説B
日本語学概説A
日本古典語実習B
日本古典語実習A
特別講義(日本古代言語文化演習)
特別講義(日本古代言語文化特論)
教科指導力向上講座(高等学校)講義
Role(s): Lecturer
新潟県立教育センター 2021.9 - 2023.6
教員免許状更新講習
Role(s): Lecturer
2019.8
教員免許状更新講習
Role(s): Lecturer
2018.8
新潟日報カルチャースクール
Role(s): Lecturer
2018
教員免許状更新講習
Role(s): Lecturer
2016.7
教科リーダー養成講座(高等学校)講義
Role(s): Lecturer
新潟県立教育センター 2015.8 - 2020.8