2024/10/03 更新

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ミヤサカ ミチオ
宮坂 道夫
MIYASAKA Michio
所属
教育研究院 医歯学系 保健学系列 教授
医学部 保健学科 教授
保健学研究科 保健学専攻 教授
職名
教授
外部リンク

学位

  • 博士(医学) ( 1998年9月   東京大学 )

研究分野

  • 人文・社会 / 哲学、倫理学

経歴(researchmap)

  • 新潟大学   保健学研究科 保健学専攻   教授

    2011年9月 - 現在

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  • 新潟大学   医学部 保健学科   教授

    2011年9月 - 現在

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  • 新潟大学   医学部 保健学科   准教授

    2003年1月 - 2011年8月

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  • 新潟大学   医学部   講師

    1999年10月 - 2002年12月

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  • 新潟大学   医学部   助手

    1997年4月 - 1999年9月

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  • 東京大学   医学部   助手

    1995年9月 - 1997年3月

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経歴

  • 新潟大学   医学部 保健学科   教授

    2011年9月 - 現在

  • 新潟大学   保健学研究科 保健学専攻   教授

    2011年9月 - 現在

  • 新潟大学   保健学研究科 保健学専攻   教授

    2011年9月 - 現在

  • 新潟大学   医学部 保健学科   准教授

    2004年4月 - 2011年8月

  • 新潟大学   医学部   講師

    1999年1月 - 2002年12月

  • 新潟大学   医学部   助手

    1997年4月 - 1999年9月

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論文

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書籍等出版物

  • 看護倫理

    宮坂, 道夫

    医学書院  2024年1月  ( ISBN:9784260052993

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    総ページ数:10, 241p   記述言語:日本語

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  • 弱さの倫理学 : 不完全な存在である私たちについて

    宮坂, 道夫

    医学書院  2023年2月  ( ISBN:9784260051149

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    総ページ数:246p   記述言語:日本語

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  • 対話と承認のケア : ナラティヴが生み出す世界

    宮坂, 道夫

    医学書院  2020年2月  ( ISBN:9784260041614

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    総ページ数:277p   記述言語:日本語

    CiNii Books

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  • 看護倫理

    宮坂, 道夫

    医学書院  2018年1月  ( ISBN:9784260034456

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    総ページ数:8, 231p   記述言語:日本語

    CiNii Books

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  • 医療倫理学の方法 : 原則・ナラティヴ・手順

    宮坂, 道夫

    医学書院  2016年11月  ( ISBN:9784260028202

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    総ページ数:xii, 252p   記述言語:日本語

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  • 人間科学のためのナラティヴ研究法

    Riessman, Catherine Kohler, 大久保, 功子, 宮坂, 道夫

    クオリティケア  2014年10月  ( ISBN:9784904363447

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    総ページ数:xv, 393p   記述言語:日本語

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  • 医療倫理学の方法 : 原則・手順・ナラティヴ

    宮坂, 道夫

    医学書院  2011年4月  ( ISBN:9784260012133

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    総ページ数:xii, 241p   記述言語:日本語

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  • ナラティヴと医療

    江口, 重幸, 斎藤, 清二, 野村, 直樹, 小田, 博志, 星野, 晋, 宮坂, 道夫, 和田, 仁孝, 藤崎, 和彦, 岸本, 寛史, 辻内, 琢也, 中込, さと子, 土岐, 篤史, 吉野, 淳一, 松沢, 和正, 田村, 里子, 古谷, 聡, 鈴木, 勝己

    金剛出版  2006年12月  ( ISBN:9784772409445

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    総ページ数:270p   記述言語:日本語

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  • ハンセン病 : 重監房の記録

    宮坂, 道夫

    集英社  2006年4月  ( ISBN:4087203395

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    総ページ数:190p   記述言語:日本語

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  • 医療倫理学の方法 : 原則・手順・ナラティヴ

    宮坂, 道夫

    医学書院  2005年3月  ( ISBN:9784260333955

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    総ページ数:x, 264p   記述言語:日本語

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  • 医療倫理 : よりよい決定のための事例分析

    Pence, Gregory E., 宮坂, 道夫, 長岡, 成夫

    みすず書房  2000年  ( ISBN:4622041146

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    総ページ数:2冊   記述言語:日本語

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MISC

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講演・口頭発表等

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受賞

  • 第15回 日本医学哲学・倫理学会 学会賞

    2022年2月  

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共同研究・競争的資金等の研究

  • ケア実践の現場における「対話」を倫理的・法的に基礎づけるための研究

    研究課題/領域番号:22H00599

    2022年4月 - 2026年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(B)

    提供機関:日本学術振興会

    宮坂 道夫, 石田 瞳, 鳥谷部 真一, 田島 充士, 坂井 さゆり, 小野 文生, 足立 智孝, 池田 喬, 亀井 隆太, 天田 悠

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    配分額:15210000円 ( 直接経費:11700000円 、 間接経費:3510000円 )

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  • 妊婦を対象とした出生前検査に関する包括的な相談支援要件の明確化

    研究課題/領域番号:22K10931

    2022年4月 - 2026年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    小野澤 かおり, 宮坂 道夫, 荒木 奈緒, 関 奈緒

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    配分額:4290000円 ( 直接経費:3300000円 、 間接経費:990000円 )

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  • 卵子提供を希望するカップルのための情報プラットフォームの開発と評価

    研究課題/領域番号:22K10974

    2022年4月 - 2025年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    林 はるみ, 宮坂 道夫, 青柳 優子, 坂上 明子

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    配分額:4160000円 ( 直接経費:3200000円 、 間接経費:960000円 )

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  • 看護師のチームワークを活用した倫理的ジレンマ対応能力向上のための行動指針の開発

    研究課題/領域番号:21K10570

    2021年4月 - 2025年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    田口 めぐみ, 勝山 貴美子, 宮坂 道夫

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    配分額:2340000円 ( 直接経費:1800000円 、 間接経費:540000円 )

    昨年度、本学の研究倫理審査に研究計画書および書類を申請し、研究実施について承認された。その後、研究分担者の協力を得て、研究実施について4施設より内諾を得た。現在、施設に研究説明を行い、インタビュー実施について調整中である。
    申請者は、看護師がチームワークにおいて倫理的ジレンマを経験した場合、個人対応が多くジレンマを解決することが困難な場合がある状況を明らかにした。しかしながら、こうした状況に対する看護管理者や周囲がどのように支援してしているのか明らかにした調査は数少ない。そのため、看護チームで経験する倫理的ジレンマに対して行動を起こすために必要な因子についての看護管理者の認識を明らかにすることで、看護師が倫理的ジレンマを経験した際の組織的支援のあり方、チームワークで倫理的ジレンマに対応するための行動指針作成および倫理的ジレンマを解決に導くための環境整備に向けた基礎資料となり得る。看護師が組織的支援を得て倫理的ジレンマを解決するための行動がとれることにより、患者に提供するケアの質向上にも貢献できる可能性がある。また、看護師個々の倫理的ジレンマ対応能力の向上にも貢献できるか可能性もある。
    今年度は、研究実施施設および研究参加者(30~40名を予定)とインタビュー日時の調整を行い、フォーカスグループインタビューを行う。随時、逐語録作成を行い、研究分担者と協力してデータ分析を実施する。また、論文執筆の準備を行う。

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  • 当事者視点のQOL評価を導入したハイリスク妊婦の支援モデルの開発

    研究課題/領域番号:18K10418

    2018年4月 - 2023年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    西方 真弓, 宮坂 道夫, 定方 美恵子, 有森 直子, 高桑 好一, 小林 恵子, 田中 美央

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    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    本研究の目的は、当事者視点のQOL評価を導入したハイリスク妊婦の支援モデルを開発することである。本研究においては、助産師を対象としたフォーカス・グループインタビュー調査を実施する計画であったが、COVID-19の感染拡大による緊急事態宣言の発令、所属機関の感染対策取り組み通知などから県を跨いだ移動について制限するよう指示があったため、計画修正の必要性が生じた。
    2021年度は、COVID-19の感染拡大の影響に伴い、webを用いた個別のインタビュー調査の実施方法の修正を行い、所属機関の倫理審査委員会に研究計画の変更を行った。その後、マーケティングリサーチ・市場調査を行っている業者に対象者の募集について依頼を行い、助産師5名を対象にweb上でインタビューを実施した。インタビューデータを逐語録に起こし、質的記述的に分析を行った。その結果、対象者はハイリスク妊婦の入院における課題について、<思い描いていた妊娠生活や出産、産後の生活との差異による戸惑い>、<体調や症状に目が行ってしまいがちで、妊婦自身が大にしていることに目がいきにくい状況>、<コミュニケーションに時間をかけられないため家族関係や本人の価値観に踏み込めない>、<栄養面やカロリー重視で食べる楽しみまで追及されてない食事>、<突然の入院のため家族の調整ができず不安が大きい>が挙げられた。また、課題に対し、<不安を和らげるような声掛けを行う>、<意識的に家族の話題や世間話をする>、<大事にしていることや入院生活の要望、出産・育児に向けた要望を聞き出す>、<妊婦の希望に沿った食事変更を細目に行う>が抽出された。

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  • 日本型のテリングの基盤となる卵子提供で家族形成した夫婦の実情

    研究課題/領域番号:18K10427

    2018年4月 - 2022年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    林 はるみ, 宮坂 道夫, 日比野 由利

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    配分額:4420000円 ( 直接経費:3400000円 、 間接経費:1020000円 )

    卵子提供で子どもが生まれた夫婦、卵子提供する予定の夫婦と妻3名の合計13名にインタビューを実施した。子どもにテリングしない夫婦の中には、日本で許容されていない治療をしたため負い目に感じている者がいた。テリングしない理由は、日本は多様な家族を受け入れる環境がないため、事実を知った子どもが苦悩することを心配するからだった。テリングする夫婦は、子どもが成長していく中で卵子提供で生まれたことをどのように受け入れるか少なからず不安を抱いていた。また、ドナー情報が十分になく、子どもはドナーと会うことができないことをどのように伝えるとよいか悩んでいた。テリングするかどうか夫婦間の考えは一致していた。

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  • 医療における物語論の新たな展開に哲学的基礎づけを与えるための研究

    研究課題/領域番号:17H02261

    2017年4月 - 2021年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(B)

    提供機関:日本学術振興会

    宮坂 道夫

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    配分額:9360000円 ( 直接経費:7200000円 、 間接経費:2160000円 )

    本研究では、医療における物語論の新たな展開に哲学的基礎づけを与える理論を体系的に構築することを目的とし、3つの仮説を得た。(1)エビデンス・ベイスト・メディスンは実在論、物語的実践は構築論である。どちらも「個々の患者の健康上の問題解決」を目的とするが、前者が公平性、後者が公正性の倫理原則に基礎づけられ、前者が「標準化されたケアの提供」を、後者が「個別化されたケアの提供」を行動規範とする。(2)ヘルスケアの関心領域には、身体機能、生活機能、人生史があり、いずれを射程に入れるかで、実在論と構築論のいずれに基礎を置くかの差異が生じる。(3)物語的実践は、「解釈」「調停」「介入」に分類可能である。

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  • 討議倫理によって原子力発電の倫理的基盤を構築するための研究

    研究課題/領域番号:16K13148

    2016年4月 - 2019年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:挑戦的萌芽研究

    提供機関:日本学術振興会

    宮坂 道夫

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    配分額:2080000円 ( 直接経費:1600000円 、 間接経費:480000円 )

    本研究は、原子力発電の倫理的基盤を討議倫理の観点から構築するために、〈討議の当事者としてのステークホルダーの位置づけ〉と、〈原子力政策の策定において手続き的に妥当な討議のあり方〉を明らかにすることを目的とした。福島第一原子力発電所事故についての事故調査報告書等の各種文書、学術図書・論文、メディア報道、世論調査、および各種選挙の結果などを総合的に分析し、原子力発電所の運用に関する技術倫理上のジレンマの性質を整理するとともに、福島事故を契機として原子力発電の倫理的基盤を討議倫理によって構築するという企図が、日本社会から希薄になっている状況が現出していることを明らかにした。

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  • ナラティヴ・ア-カイブを活用した臨床倫理教育の構築

    研究課題/領域番号:16K12058

    2016年4月 - 2019年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    坂井 さゆり, 内山 美枝子, 宮坂 道夫, 菊永 淳

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    配分額:4550000円 ( 直接経費:3500000円 、 間接経費:1050000円 )

    ナラティヴ・アーカイブは、①がん患者の病のナラティヴ②高齢者の病のナラティヴ③健康被害のナラティヴ④喪失のナラティヴ⑤看護師のナラティヴ⑥看護学生のナラティヴについて、各種資料よりまとめた。
    交流・対話のナラティヴの「場」の記述では、①人生紙芝居の作成と上演②フォスター・ホーム(ホスピス)でのフィールドワーク③倫理研修会での観察④ナーシング・カフェなどの観察から考察した。
    ナラティヴ・ア-カイブを活用した臨床倫理教育の2つのワークショップから、多様な立場、価値観をもつ参加者による対話づくり、場づくりがアドバンス・ケア・プランニングに向けた文化づくりに必要であると考えられた。

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  • 在宅重症心身障害児の地域育児支援プログラムの開発

    研究課題/領域番号:15K11846

    2015年4月 - 2021年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    田中 美央, 宮坂 道夫, 久田 満, 住吉 智子, 倉田 慶子

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    配分額:4810000円 ( 直接経費:3700000円 、 間接経費:1110000円 )

    本研究の目的は、在宅重度障害児の育児支援プログラムの開発である。
    (1)プログラムの評価指標、「重度障害児・者の親のレジリエンス尺度」として7因子28項目からなる尺度を開発し、信頼性および妥当性を確認した。(2)地域育児支援プログラム開発:「専門職教育支援」では、[支援者間のネットワーク]等4点の課題、介入重点時期3ステージを明確にした。同一圏内の支援機関の多様な専門職を対象に、支援方策検討のための課題解決型交流会(しゃんしゃん育ちの会)を開催し課題解決型プログラムを展開した。「非専門職教育支援」では[当事者同士のつながりの場]等4点の課題に向けてプログラム作成を行った。

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  • 母体胎児集中治療室入院妊婦のQOL向上と母親役割獲得に向けた看護ケアモデルの構築

    研究課題/領域番号:15K11697

    2015年4月 - 2018年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    西方 真弓, 宮坂 道夫, 定方 美恵子, 有森 直子, 高桑 好一, 佐藤 達哉, 中島 孝, 大生 定義, 関島 香代子, 石田 真由美, 田中 美央, 岩佐 有華

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    配分額:4810000円 ( 直接経費:3700000円 、 間接経費:1110000円 )

    本研究は、MFICU入院妊婦のQOLの向上と母親役割獲得を目指し、ハイリスク妊婦の看護ケアモデルを構築することを目的とした。SEIQoL-DWを用いて調査を行った。MFICU入院妊婦にとって〈家族との関係〉は特に重要なQOL構成要素であった。scoreの低い群では、〈家族との関係〉のlevelが低く、〈胎児の成長・健康〉をQOLの構成要素として挙げない傾向にあった。MFICUの入院生活と彼女たちが望む生活との乖離を映し出しているQOLの構成要素は、〈食事〉や〈制限なく動けること〉であった。

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  • 高度生殖医療後の妊娠-胎児の成長をめぐる夫婦関係を基盤とした妊娠期ケアの開発-

    研究課題/領域番号:24593358

    2012年4月 - 2017年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    林 はるみ, 定方 美恵子, 宮坂 道夫, 佐山 光子

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    配分額:5070000円 ( 直接経費:3900000円 、 間接経費:1170000円 )

    本研究では、体外受精などの生殖補助医療(以下、ART)を受けて子どもが誕生した夫婦を調査対象とした。研究成果は、国内で初めて男性(夫)の立場から捉えた妻との関係、及び受精卵から成長した胎児との関係を明らかにしたうえで、ARTで妊娠した夫婦それぞれの妊娠期の特徴を見出したことである。その特徴は、妊娠初期に自然妊娠とは大きな相違点があるため、ART後の妊娠に特化した夫婦対象のケアプログラムは、夫婦それぞれの治療経過を含む背景を考慮した上で、不妊治療から妊娠期への移行を支えるケアと親役割獲得準備を支えるケアの必要性が明らかとなった。

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  • がんと認知症をともに持つ高齢者への緩和ケア評価指標を活用した教育プログラムの開発

    研究課題/領域番号:24593474

    2012年4月 - 2015年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    坂井 さゆり, 宮坂 道夫

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    配分額:5200000円 ( 直接経費:4000000円 、 間接経費:1200000円 )

    本研究は「がんと認知症をともに持つ高齢者への緩和ケア評価指標を活用した教育プログラムの開発-高齢者・家族・ケア提供者の“希望”を支えるために-」を主題とした.
    プログラムは,「認知症高齢者のがん緩和ケア」「対象理解:個人史と生活世界」「ヘルスアセスメント:全人的視点と穏やかさ」「コミュニケーション:信頼し合う関係」「看護ケア:倫理的検討とエンパワメント」「ケアの場:安心・安全・自律」「チーム・アプローチ:患者(高齢者)の希望の共有」の7つの学習項目から構成し,その有用性を検討した.

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  • MFICUに入院を必要とするハイリスク妊婦のための包括的ケアプログラムの開発

    研究課題/領域番号:24792489

    2012年4月 - 2015年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:若手研究(B)

    提供機関:日本学術振興会

    西方 真弓, 宮坂 道夫, 田中 美央

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    配分額:2600000円 ( 直接経費:2000000円 、 間接経費:600000円 )

    研究目的は、MFICU入院妊婦の生活における安全性と快適性、QOLに影響を及ぼす諸要因を当事者の視点から明らかにしMFICU入院妊婦のための包括的ケアプログラムを開発することである。まず、妊婦の生活の実態把握と当事者視点のQOL評価を実施し、QOLに影響を及ぼす要因を明らかにした。しかし、妊婦がやむを得ず妊娠期を過ごす場であるMFICUと医療者が行っているケアに乖離が生じている様相が浮かび上がった。そこで、MFICU勤務助産師に対し当事者評価のQOLを提示し、フォーカスグルーインタビュー調査を実施した。安全性に加え入院生活の質を高めるための支援の必要性の認識から、より有効な支援方法を検討した。

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  • 在宅重症心身障害児を育てる家族の育児への意欲を支える看護支援プログラム開発

    研究課題/領域番号:23792695

    2011年4月 - 2015年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:若手研究(B)

    提供機関:日本学術振興会

    田中 美央, 宮坂 道夫, 住吉 智子, 西方 真弓, 久田 満

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    配分額:4030000円 ( 直接経費:3100000円 、 間接経費:930000円 )

    本研究では,在宅重症心身障害児を育てる母親自身(当事者)の視点を重視した,育児支援プログラムの開発を行った。その結果,「子ども」,「母親」,「家族」,「支援者」の4要素と,地域生活移行時期別と子どものライフステージ別支援が求められていることを明らかにした.育児支援プログラムとして、医療福祉職の臨床判断スキルの獲得,チーム連携,パートナシップ形成,メンタリングのシステムづくりが重要であることを明らかにした.

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  • 理論的基盤と臨床実践とを統合する新しい医療倫理学の方法論についての研究

    研究課題/領域番号:22242001

    2010年4月 - 2015年3月

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(A)

    提供機関:日本学術振興会

    宮坂 道夫, 鳥谷部 真一, 山内 春夫, 栗原 隆, 後藤 清恵, 坂井 さゆり, 細見 博志, 田澤 立之, 足立 智孝, 中田 光, 甲斐 克則

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    配分額:42770000円 ( 直接経費:32900000円 、 間接経費:9870000円 )

    本研究は、【1】医療倫理学の統合的方法論の構築、【2】統合的方法論の実践可能性の検証、【3】統合的方法論の法制度的整合性の検証を目標にしてきた。5年間の研究により、統合的方法論を「修正版四分割表」および「ナラティヴ検討シート」として完成させた。これらにより、原則論に基づくジョンセンらの方法と我々が構築してきたナラティヴ倫理による方法を統合して、臨床現場で実践可能な方法論を提示することができた。また、ハンセン病問題、終末期医療、遺伝子医療等についての臨床倫理の検討方法や諸外国との比較法制度論に関する成果等が得られた。

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  • がんと認知症をともに持つ高齢者に対する緩和ケア評価指標の開発

    研究課題/領域番号:21592886

    2009年 - 2011年

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(C)

    提供機関:日本学術振興会

    坂井 さゆり, 宮坂 道夫

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    配分額:3900000円 ( 直接経費:3000000円 、 間接経費:900000円 )

    「がんと認知症をともに持つ高齢者に対する緩和ケア評価指標の開発」を主題とし、本研究期間では評価指標の試案の作成に取り組んだ。方法は、文献検討、緩和ケア病棟を対象としたアンケート調査、国内外のエキスパートナースへの面接調査、北欧の緩和ケア施設や日本の宅老所でのフィールドワークとした。その結果、ケアの質をあげる主要な7つの要素、概念枠組み、倫理的課題を明らかにし、評価指標の試案を作成した。

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  • 在宅重症心身障害児を育てる母親の育児への意欲の支援に関する研究

    研究課題/領域番号:20791798

    2008年 - 2010年

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:若手研究(B)

    提供機関:日本学術振興会

    田中 美央, 宮坂 道夫, 住吉 智子

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    配分額:2730000円 ( 直接経費:2100000円 、 間接経費:630000円 )

    在宅重症心身障害児の育児支援のために、母親の育児の意欲につながる要素を明らかにし、育児支援につながるケアを考察するため、母親の語りとフィールドワークから、育児の課題とともに喜びや意欲につながる側面や、育児の肯定的側面を明らかにした。育児の課題については、<ライフステージ別に特徴的な課題>と<継続課題>が見出された。また育児の肯定的側面として<子ども側の要素>と<母親側の要素>が挙げられた。これらの要素は地域のサポート体制との関連が大きいため、地域サービスや対象のニーズに応じた介入プログラムを検討することが重要である。

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  • 医療倫理学の方法論における<原則>と<物語>の統合についての研究

    研究課題/領域番号:18320006

    2006年 - 2009年

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:基盤研究(B)

    提供機関:日本学術振興会

    宮坂 道夫

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    配分額:6610000円 ( 直接経費:5500000円 、 間接経費:1110000円 )

    医療倫理学の方法論として、原則論と物語論の有機的な統合を試みることが、本研究の目的であった。主な研究成果として、まず英語圏での医療倫理学における物語論についての主要な論点を整理した。その上で、医療倫理学の統合的方法の要件が規範性、物語性、社会構成性の3つであることを明らかにした。統合的方法の実践的展開のために、ライフヒストリーのレビュー、複数の物語の併存の把握、普遍的な問いと個別的な問いの定立を提案した。

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  • ハンセン病問題についての「物語的正義」に関する生命倫理学的研究

    研究課題/領域番号:15652001

    2003年 - 2005年

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:萌芽研究

    提供機関:日本学術振興会

    宮坂 道夫, 藤野 豊

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    配分額:3500000円 ( 直接経費:3500000円 )

    ハンセン病問題を「物語的正義」論の観点から再検討することが、本研究の目的である。そのために、(A)資料・文献研究と(B)聞き取り調査を併用しながら、以下の点について理論構築を行った。1)パターナリズムとしての絶対隔離政策、2)患者団体による患者の権利運動の展開とその社会的受容、3)<語り手>としての患者と<聞き手>としての知識人の乖離と責任の所在、4)<伝え手>としてのマスメディアの責任、5)病者に対する社会的な<無関心>と<偏見>の形成と存続、6)医療についての<正義>に求められるべき特質(<語り手><伝え手><聞き手>それぞれの立場の責任、および公正な意思決定の手続きとはいかなるものか)。
    本年度の実績としては、理論研究と資料研究の双方で順調な成果を見た。研究代表者の宮坂は、単著『ハンセン病重監房の記録』を来年度初め(平成18年4月14日予定)に刊行する予定である。これは、本研究で行った聞き取り調査、資料調査などの結果を盛り込み、特にハンセン病療養所に設けられていた懲罰施設(とりわけ収監者が多数死亡した過酷な懲罰施設であった栗生楽泉園の「重監房」)に焦点を当てて概説したものである。そのような施設において、患者に保障されるべき裁判を受ける機会が与えられず、療養所職員の裁量罰として不当な監禁が行われた実態を明らかにし、さらには、それらがメディアや国会等でいかに論じられ、廃止に至ったかを検証した。患者らは、こうした不当な人権侵害について、戦前から訴え続けていたのだが、保健医療などの専門職、マスメディア、国会議員、および一般国民が、それを聞き入れるまでに長い時間がかかった。
    共同研究者の藤野は、『近現代日本ハンセン病問題資料集成 補巻』(全8,9巻)を刊行した。これは、『近現代日本ハンセン病問題資料集成 戦前編』(全8巻)および『同 戦後編』(全10巻)に引き続き、ハンセン病問題研究の一次資料の集成であり、この問題を研究する上での重要な基礎的資料となるものと考えられる。

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  • 生命倫理学における正義論についての研究

    研究課題/領域番号:14701001

    2002年 - 2004年

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:若手研究(A)

    提供機関:日本学術振興会

    宮坂 道夫

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    配分額:6630000円 ( 直接経費:5100000円 、 間接経費:1530000円 )

    医療の公共政策という文脈の中で正義論を再検討し、生命倫理学における正義論を批判的に再構築することが、本研究の目的であった。そのために、1)利益と危害の明確化、2)私益と公益の内容、および両者の対立構造、3)正義に求められるべき特質を中心に検討してきた。研究方法として、(1)文献研究、(2)事例収集、(3)論理研究を、3年度にわたって平行して行ってきた。本年度は、これらの集大成として単著『医療倫理学の方法-原則・手順・ナラティヴ』を刊行した。以下にその構成を示す。
    第1部 医療倫理の歴史(古代から近代の医療倫理の変遷、現代-患者の権利の時代へ)
    第2部 医療倫理学の方法、基本的な概念と構造、三つの方法論-原則・手順・ナラティヴ)
    第3部 死と喪失(死と喪失についてのレビュー、告知-深刻な診断を知る,それを伝えるということ、尊厳死-最後まで生きる,その人にかかわるということ)
    第4部 性と生殖(性=セクシュアリティについて、生殖について、障害児の出生を「防ぐ」ということ)
    第5部 患者の権利と公共の福祉(患者と第三者の利害の対立、自己危害と他者危害)
    第6部 医学研究と医療資源(生体と医療資源、医療資源の配分と医療情報)
    これによって、歴史的なレビューを行った上で、領域横断的な系統的な方法論を構築し、それに沿って各領域における事例と、これまでに提出されている議論を収集・整理し、個々の医療的文脈の中での指針を示すという結果を得ることができた。この成果を基礎として、正義論、物語論など、今後の生命倫理学の方法論の研究をさらに推進したい。

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  • 倫理的意思決定にともなう精神科看護者の<思い>に関する記述的研究

    研究課題/領域番号:13877419

    2001年 - 2003年

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:萌芽研究

    提供機関:日本学術振興会

    田口 玲子, 宮坂 道夫, 藤野 邦夫, 渡辺 岸子

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    配分額:1800000円 ( 直接経費:1800000円 )

    研究に取り組んでいた3年間の間に,看護における倫理的問題のとりあげられ方は,生命倫理学で頻用される倫理原則の適用を目的とした,どちらかと言えば観念的なものから,次第に,看護独自の立場や使命をふまえた現実的なものへと,広がりが見られるようになってきた.施設で働く看護者が実際に日々経験する思いを,倫理的視点から説明しようとする研究も増え,新たな用語も使用されるようになってきた.
    しかし,わが国における看護倫理の普及は,倫理的感受性を身につけさせることを意図した看護の基礎教育の分野と,組織経営の視点から看護をとらえる必要のある看護管理の分野ではさかんであるものの,多くの臨床看護者一般にとっては依然として観念的でいかめしいイメージのままである.また,看護倫理に関する多くの研究はなされているものの,精神科看護領域における看護倫理の研究は,ほとんどないと言ってよいほどに数少ないこともわかった.
    1.そこで,今年度はまず,以前に看護学生を対象に行った調査研究を再分析し,さらに調査内容を検討して,新たに調査を行った.その結果,学生はたとえ医療における倫理の学習を終えていたとしても,改めて倫理を問われると構えてしまうこと,しかし実は多くの状況を複合的に考え合わせる能力を持つことが明らかになった.これは精神科領域においても同様であり,精神科看護者の反応は「むずかしい」と口を閉ざすか,あるいは「患者の人権」「自律か安全か」といった,従来からの精神科看護での典型的なテーマを語るかのいずれであった.
    2.そこで,「看護における倫理」を,平成15年度に日本看護協会から出された「看護者の倫理綱領」をふまえて広くとらえ,調査協力者の語る悩みやストレスの中から,精神科領域における倫理的なテーマを探索する記述的方法による研究を行い,精神科看護での傾向や特徴を考察した.
    精神科看護における倫理的問題は,解決に即,結びつくものでは少ないが,そこで無力感におちいることなく前向きに取り組むことにより,やがては解決に至る.そのためのエンパワメントのためにも,現実的な倫理の教育が必要であることが示唆された.

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  • 生命倫理学の方法論としての「物語論」の可能性についての研究

    研究課題/領域番号:12871005

    2000年 - 2002年

    制度名:科学研究費助成事業

    研究種目:萌芽研究

    提供機関:日本学術振興会

    宮坂 道夫, 佐山 光子, 櫻井 浩治

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    配分額:1700000円 ( 直接経費:1700000円 )

    本研究では、生命倫理上の事例を、複数の当事者の物語の総体として把握した上で、一定の判断が導かれる過程を検証することを目標とし、(A)生殖医療(不妊治療、障害児の中絶等)および(B)終末期医療(癌告知、延命治療の可否等)の二つの領域を中心に、当事者の「語りnarrative」を収集した。次いでこれらの「語り」を、(a)各当事者(患者、家族・近親者、医療従事者)にとってその事例がどのような経験であったか、(b)当事者は過去にどのような経験を持ち、人生の中でその事例をどのように位置づけているか、(c)当事者は選択可能な将来の物語をどのように予見している(いた)か、またどのような選択が可能である(あった)か、(d)当事者は実際の判断に際してどのような推論のプロセスをたどったか、ということに焦点を当てながら整理した。こうして得られた「物語」の集成を事例横断的に比較しながら、(a)当事者間での「物語」の固有性、(b)「物語」の選択可能性、および(c)その選択を支えた論理構造を中心に、判断プロセスを分析した。その結果、(1)経験と語りの「位置」(その経験を予見する位置、その経験の最中にある位置、その経験を通り抜けた位置、など)によって同一の経験の意味づけが変化する、(2)経験の意味づけにはいくつかの共通した構造がある(他者の物語を参照する、自己の物語の推移によって状況は「改善」されていると見なす、現在を注視して、過去や将来の経験を倭小化する、など)、(3)このような物語的構造が自己と他者(家族、支援者、医療関係者など)とのあいだで乖離している場合に、現実の行動の選択・意思決定をめぐってジレンマにつながる、といった点が示唆された。

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担当経験のある授業科目

  • ナラティヴケア論

    2023年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 原子力と倫理

    2023年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 看護学特論I

    2023年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • リサーチ・メソッズ・アドバンスト

    2022年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 生命医療科学総論

    2021年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • がん看護学特論III

    2021年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 看護研究演習II

    2021年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 保健学特別研究(看護学)

    2021年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 看護研究演習III

    2021年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 基礎看護学実習

    2019年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 基礎看護学特論Ⅳ

    2018年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 遺伝看護学特論Ⅲ

    2018年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 遺伝看護学特論Ⅳ

    2018年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 地域・国際看護学特講演習

    2018年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 遺伝看護学演習Ⅲ

    2018年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 地域・国際看護学特講

    2017年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • がん看護学特論Ⅲ

    2016年
    -
    2018年
    機関名:新潟大学

  • リサーチ・メソッズ・ベーシック

    2015年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 医療英語(看護)

    2015年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • リサーチ・メソッズ・アドバンスト

    2015年
    -
    2019年
    機関名:新潟大学

  • 保健学特別研究(看護学)

    2014年
    -
    2016年
    機関名:新潟大学

  • 看護研究演習Ⅰ

    2012年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 看護研究

    2012年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 看護研究演習Ⅱ

    2012年
    -
    2018年
    機関名:新潟大学

  • 看護研究演習Ⅲ

    2012年
    -
    2018年
    機関名:新潟大学

  • 保健学特定研究(看護学)

    2011年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 保健学総合

    2011年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 基礎看護学演習

    2011年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 基礎看護学特論Ⅱ

    2011年
    -
    2016年
    機関名:新潟大学

  • ケアとナラティヴ

    2010年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • スタディスキルズ (看護)

    2010年
    -
    2021年
    機関名:新潟大学

  • 生命医療科学総論

    2009年
    機関名:新潟大学

  • 看護研究方法論

    2008年
    -
    2011年
    機関名:新潟大学

  • 看護療法演習

    2008年
    -
    2010年
    機関名:新潟大学

  • 医療倫理

    2007年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 研究倫理

    2007年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 医療ナラトロジー

    2007年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 看護倫理学

    2007年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 医学と医療の歴史

    2007年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 医療の倫理

    2007年
    -
    現在
    機関名:新潟大学

  • 生命と生活の健康科学

    2007年
    -
    2019年
    機関名:新潟大学

  • 生命倫理学

    2007年
    -
    2014年
    機関名:新潟大学

  • 基礎・広域看護学特別研究

    2007年
    -
    2013年
    機関名:新潟大学

  • 医療倫理学入門

    2007年
    -
    2008年
    機関名:新潟大学

  • 医療倫理学

    2007年
    機関名:新潟大学

  • 卒業研究

    2007年
    機関名:新潟大学

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