Updated on 2024/07/22

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NAKAMURA Futoshi
 
Organization
University Medical and Dental Hospital . Assistant Professor
Title
Assistant Professor
External link

Degree

  • 博士(歯学) ( 2018.3 )

Research Areas

  • Life Science / Medical technology assessment

Research History

  • Niigata University   University Medical and Dental Hospital   Assistant Professor

    2021.4

  • Niigata University   University Medical and Dental Hospital General Practice Clinic   Assistant Professor

    2020.9 - 2021.3

 

Papers

  • 歯科衛生士による研修歯科医の態度評価

    奥村 暢旦, 塩見 晶, 伊藤 晴江, 石崎 裕子, 中島 貴子, 長谷川 真奈, 中村 太, 藤井 規孝

    日本総合歯科学会雑誌   ( 8 )   4 - 8   2016.7

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    Language:Japanese   Publisher:日本総合歯科学会  

    歯科医師臨床研修は必修化後10年が経過した。それぞれの管理型施設は質の高い歯科医師を社会に送り出すために様々な方法を用いて研修歯科医の評価を行っている。今回,我々は22名の研修歯科医を対象に5名の歯科衛生士による態度評価を行った。指導歯科医と歯科衛生士による協議を行って策定した評価基準を用いて研修前・中・後期に3回の評価を行い,評価項目が共通する前期と後期の結果を比較したところ,すべてについて「適切」と判断される割合が増加した。今後さらなる改良や工夫の必要性はあるものの,歯科衛生士による評価を形成的に活用することの有用性が示された。(著者抄録)

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MISC

  • 研修歯科医と指導歯科医の上顎右側中切歯に対するミラーテクニックを用いた切削技能の比較 Reviewed

    長澤 伶, 佐藤 拓実, 中村 太, 長谷川 真奈, 都野 さやか, 野村 みずき, 宮本 茜, 田島 稜子, 藤井 規孝

    日本総合歯科学会雑誌   15   14 - 23   2023.10

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    Language:Japanese   Publisher:日本総合歯科学会  

    一般歯科治療において目視が難しい部位ではミラーテクニック(以下,MT)が欠かせない。MTが未熟である若い歯科医師に対する技能教育は必要であると考えられるが,客観的指標に基づく報告はなされていない。本研究では上顎右側中切歯の口蓋側に設定したう蝕想定部除去の正確性を調査した。被験者は令和4年度新潟大学医歯学総合病院歯科医師臨床研修を履修した研修歯科医(以下,TD)21名とその指導歯科医(以下,ID)9名とし,上顎右側中切歯人工歯の口蓋側に黒のインクで描記した直径3.0mmの試験円をMT下で過不足なく削除するように指示した。試験円は口蓋側切縁寄り(以下,I側),歯頸寄り(以下,R側)の2箇所に設定し,各2回ずつ計4回の切削を行った。切削後の人工歯の撮影画像に対しImageJを用いて,切縁側,歯頸側,近遠心側の4つのエリアに分けて切削範囲を計測した。得られた切削範囲についてTDとID,I側とR側,各エリアについて比較を行った。また,MTに関するアンケート調査も併せて行った。IDはTDに比べてR側では切削時間が短く,切削の過不足にはI側とR側および各エリアで差が認められ,TDはIDに比べてMTによる切削技能が劣ることが明らかとなった。この結果には,フィンガーレストやデンタルミラーの位置,診療ポジションなどが関係している可能性があると考えられた。(著者抄録)

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  • 卒後研修における同僚評価が研修歯科医の意識に与える影響 Reviewed

    伊藤 晴江, 長谷川 真奈, 中村 太, 佐藤 拓実, 都野 さやか, 野村 みずき, 藤井 規孝

    日本歯科医学教育学会雑誌   38 ( 1 )   52 - 62   2022.4

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    Language:Japanese   Publisher:(一社)日本歯科医学教育学会  

    歯科医師臨床研修制度は令和4年度に3回目の改正を迎える.そこでは質の高い歯科医師を送り出すため,より改善する努力が求められており,そのためには多角的評価も有効であることが報告されている.今回われわれは令和3年度の新潟大学医歯学総合病院で臨床研修中の研修歯科医を対象に同僚評価を実施し,その評価項目の妥当性と研修歯科医の研修に対する意識に与える影響の有無を調べることとした.評価にあたっては,診療知識・態度・コミュニケーションに関する項目を挙げ,回答選択方式で評価させるとともに,自由に記載できるコメント記載欄も設けた.同僚評価実施後,評価の一部を被評価者にフィードバックし,その後研修歯科医らに対しアンケート調査を行った.評価票のコメント記載欄には同僚の態度やコミュニケーションに関する記述が多く認められ,研修歯科医らは日常同僚の態度やコミュニケーションに注目していることがうかがえた.このことから態度やコミュニケーションの評価に同僚評価を用いることは適切であることが示唆された.また,評価実施後のアンケートでは,ほとんどすべての研修歯科医が同僚評価は有意義であり今後の研修に影響すると回答した.その理由として改善点がわかった,今後改善しようと意識するなど前向きに捉えるコメントが認められることから同僚評価は卒後研修によい影響を及ぼす可能性が示された.(著者抄録)

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  • 研修歯科医の下顎総義歯内面適合診査における強圧部分の判断に関する臨床技能教育方法の検討 Reviewed

    佐藤 拓実, 野村 みずき, 都野 さやか, 中村 太, 伊藤 晴江, 長谷川 真奈, 藤井 規孝

    日本歯科医学教育学会雑誌   37 ( 3 )   93 - 101   2021.12

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    Language:Japanese   Publisher:(一社)日本歯科医学教育学会  

    適合診査材を用いた義歯調整は高頻度に行われる基本的な歯科治療であり,その修得は日々の臨床経験によるところが大きく,効果的な教育方法は確立されていない.そこで経験の浅いstudent dentistや研修歯科医に対して義歯内面の調整が必要となる「強圧部分」の判断能力を教育する方法について検討した.対象者は令和2,3年度に新潟大学医歯学総合病院で研修を行った研修歯科医39名と指導歯科医5名とした.下顎無歯顎模型に適合する全部床義歯レプリカを作成し,内面に凸部を付与した.レプリカ内面に粘膜調整材料を塗布して圧接した.対象者はこの課題用レプリカの「強圧部分」を回答した.その後,対象者には指導用レプリカを用いて,(1)対象者が説明した「強圧部分」に対して指導者がフィードバックを行う,(2)指導者が対象者に対し「強圧部分」を説明する,(3)対象者はレプリカ内面の写真を用いた視覚教材で自主学習する,この3つの教育方法のうちいずれか1つを行った.7日以上経過後,再び同じ課題に対して回答した課題用レプリカの「強圧部分」について,それぞれの正解率と教育方法,教育前後の個人正解率を分散分析と多重比較を用いて統計学的に分析した.その結果,各指導法で正解率は教育前に比べて上昇し,各教育方法において教育後の個人正解率は上昇した.以上の結果から,義歯の適合診査の教育には今回設定した教育方法を組み合わせることが効果的であると考えられた.(著者抄録)

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    Other Link: https://search.jamas.or.jp/default/link?pub_year=2021&ichushi_jid=J02148&link_issn=&doc_id=20211227150003&doc_link_id=10.24744%2Fjdea.37.3_93&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.24744%2Fjdea.37.3_93&type=J-STAGE&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00007_3.gif

  • 歯科衛生士による研修歯科医の診療パフォーマンス評価の試み Reviewed

    長谷川 真奈, 伊藤 晴江, 奥村 暢旦, 中村 太, 佐藤 拓実, 藤井 規孝

    日本歯科医学教育学会雑誌   37 ( 1 )   3 - 10   2021.4

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    Language:Japanese   Publisher:(一社)日本歯科医学教育学会  

    新潟大学病院歯科医師臨床研修では,指導歯科医による研修歯科医の診療観察を用いて形成的評価を行っている.今回は評価者に歯科衛生士を加えてその効果を検証した.対象は令和元年度の研修歯科医22名とし,Yes/Noで判断する6つの評価項目と判定基準,合格要件をあらかじめ説明した後,自己申告により指導歯科医,歯科衛生士による診療パフォーマンス評価Competence Assessment(CA),CA by DHを実施した.CAは,保存,補綴,口腔外科領域において各1回ずつ合格することを求め,CA by DHの受検は努力目標として,歯科衛生士の診療介助を必要とする処置に対象を限定した.結果の分析は,CA,CA by DHおよびこれらに対するアンケートについてデータを収集することができた,16,22,22,21名分について行った.CAの平均受検回数は1.3回,初回合格率は69.3%であり,CA by DHの合格率は63.6%で保存系処置を対象としたものが多かった.CAでは診断に基づく処置の実践,器材使用上の注意遵守,CA by DHでは器材準備や介助者への配慮についてNoと判定される傾向が高く,専門職によって評価の観点は異なることが示された.また,いずれにおいても複数の評価項目でNoと判定されるケースが認められたが,対象処置とNoの判定された評価項目の間に一定の傾向はみられなかった.アンケートではCA,CA by DHを肯定的に受け止める回答が比較的多くみられた.以上より,さらなる改善を要するものの,歯科衛生士による研修歯科医の診療評価の有用性が示唆された.(著者抄録)

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    Other Link: https://search.jamas.or.jp/default/link?pub_year=2021&ichushi_jid=J02148&link_issn=&doc_id=20210507270001&doc_link_id=10.24744%2Fjdea.37.1_3&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.24744%2Fjdea.37.1_3&type=J-STAGE&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00007_3.gif

  • 光学式モーションキャプチャ・システムを用いた浸潤麻酔および印象採得動作の定量的解析 Reviewed

    中村 太, 佐藤 拓実, 原 さやか, 野村 みずき, 奥村 暢旦, 藤井 規孝

    日本総合歯科学会雑誌   12   27 - 34   2020.10

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    Language:Japanese   Publisher:日本総合歯科学会  

    【目的】歯科臨床技能教育の効率化は喫緊の課題と思われる。本研究は,この課題を解決するための第一歩として,技能習得において可視化できないにもかかわらず重要な要素と考えられる診療動作や器具の扱いを定量的に解析することを目的として実施した。【方法】動作計測には光学式3次元動作解析装置(VICON,Oxford,UK)を用いた。被験者は臨床経験5年以上の男性歯科医師6名(平均年齢38.3歳,歯科医師群1)と臨床実習中の本学歯学科6年次男子学生6名(平均年齢24.6歳,学生群),および経験10年以上の歯科医師5名(平均年齢43.8歳,歯科医師群2)と研修医歯科医6名(平均年齢27.3歳,研修歯科医群)とし,被験者と各種器具に赤外線マーカを設置してVICONで計測することにより,それぞれの動作を定量的に解析した。被験動作はマネキンに装着した下顎模型の下顎第一大臼歯への浸潤麻酔(9時,12時のポジション)と,自作した金属板に設けたI型,C型の溝に対する印象採得とした。【結果】ポジション毎の浸潤麻酔動作において学生群は注入速度が有意に速く(9時p=0.01,12時p=0.04),印象採得動作において研修歯科医群はC型の溝の印象体に生じたエラー数が有意に多かった(p=0.01)。【結論】本装置を用いて歯科治療の動作解析を行うことは可能であったが,歯科臨床技能教育に定量的解析や客観的評価を導入することを目指して発展させるためには解析項目等を検討していく必要があると思われた。(著者抄録)

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  • 下顎全部床義歯調整の新たな教育方法開発に関する検討 Reviewed

    野村 みずき, 佐藤 拓実, 中村 太, 原 さやか, 石崎 裕子, 伊藤 晴江, 奥村 暢旦, 塩見 晶, 長谷川 真奈, 藤井 規孝

    日本歯科医学教育学会雑誌   36 ( 2 )   63 - 70   2020.8

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    Language:Japanese   Publisher:(一社)日本歯科医学教育学会  

    今回、圧力センサー付マネキン(以下、マネキン)を歯科治療時の力のコントロールの教育に応用することを試みた。被験者は新潟大学病院臨床研修歯科医21名とし、下顎全部床義歯の適合診査を対象処置とした。初めに被験者にマネキンに装着した全部床義歯に対する力の加え方と力の目安は50Nであることを説明し、力の大きさを計測した(F0)。次に11名のI群と10名のII群に分け、I群にはマネキンに表示される下顎全体にかかる力の大きさを確認しながら体験学習を行わせた。続いて、I、II群の被験者をIA、IB、IIA、IIBの2群ずつとした後、IA、IIAには写真のみ提示し、IB、IIBには写真を用いて調整を要する強接触部の確認方法を説明し、再度力を計測した(F1)。すべての計測は義歯内面に適合診査材料を塗布した状態で行い、計測後に各被験者に強接触部を回答させてあらかじめ無歯顎模型に設けた凸部と照合し、正答率を算出した。また、各被験者が圧接した義歯内面について補綴を専門とする教員に同様の判定を依頼した。得られたデータを統計的に解析したところ、I群ではF0、F1に有意差を認め、II群では認めなかった。適合診査の判定はA、Bグループ間に差は認めなかったが、教員が評価した強接触部の数と被験者が加えた力の大きさには相関を認めた。以上の結果から、さらに工夫を加えれば本装置は下顎全部床義歯の調整に有用な教育ツールになりうることが示唆された。(著者抄録)

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  • 光学式モーションキャプチャ・システムによる人工歯切削動作の定量的解析 Reviewed

    佐藤 拓実, 中村 太, 林 豊彦, 奥村 暢旦, 藤井 規孝

    日本歯科医学教育学会雑誌   36 ( 2 )   71 - 80   2020.8

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    Language:Japanese   Publisher:(一社)日本歯科医学教育学会  

    歯科における臨床技能教育は、技術職的要素を多分に含むことやさまざまな材料や機器を適切に扱う必要があることなどから簡単ではなく、現状で歯科臨床技能の効果的な学修方法が確立しているとはいえない。本研究は、この課題を解決するため、身体動作計測の手法を用いて、診療姿勢や診療動作を定量的に解析することを目的とした。対象は、歯科医師群として新潟大学医歯学総合病院勤務の男性歯科医師7名、学生群として新潟大学歯学部歯学科6年男子学生9名の合計16名とした。光学式モーションキャプチャ・システムを用いて、タービンハンドピースにダイヤモンドポイントを装着使用した場合のI級インレー形成時の動作解析を行った。歯科医師と学生では窩洞外形に相当するダイヤモンドポイント先端の軌跡は明らかに異なり、切削に掛かった時間は歯科医師が明らかに短かった。歯科医師のほうが切削中の手首、肘の関節の角度の変化が少なく、頭部、頸部に比べて胸部が人工歯から遠いため、切削中姿勢や上肢を安定させ、一方で学生は覗き込むような姿勢で、手首や肘でエアタービンをコントロールしていることがわかった。本研究において、動作解析により、I級インレー窩洞形成時のエアタービン、上肢、体幹の客観的評価を行うことができ、臨床的示唆が得られた。(著者抄録)

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  • 研修歯科医と指導歯科医の歯科治療時の力のコントロールに関する研究 Reviewed

    原 さやか, 佐藤 拓実, 中村 太, 石崎 裕子, 伊藤 晴江, 奥村 暢旦, 塩見 晶, 長谷川 真奈, 藤井 規孝

    日本歯科医学教育学会雑誌   35 ( 1 )   3 - 10   2019.4

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    Language:Japanese   Publisher:(一社)日本歯科医学教育学会  

    歯科医学教育において診療参加型臨床実習はたいへん重要であるが、臨床実習の期間は限られているため、一つの経験からより多くを学ぶための工夫や、効率的に技能を学修するための教育ツールの開発が必要とされている。これまでわれわれは、臨床現場においてのみ習得することができると考えられる技能を効果的に教育することについて検討を行い、治療時に術者が患者に加える力に着目して調査を進めてきた。今回は5つの高頻度一般歯科処置について63名の研修歯科医と15名の指導歯科医が患者に加える力を測定し、研修時期による違いや研修歯科医と指導歯科医の差について検討を行った。研修歯科医については4月を研修初期、翌年2月を研修後期として、それぞれ25名、38名に歯周ポケット検査、歯肉圧排、抜歯、全部鋳造冠の装着、全部床義歯の印象について測定を行った。その結果、抜歯に関する研修初期と指導歯科医、全部鋳造冠装着に関する研修初期と後期、指導歯科医の間に有意な差が認められた。処置に適した力の範囲の推定に加え、力のコントロールにはそれぞれの経験数が関係すること、適切な力が示されれば、研修初期の段階でも力のコントロールを習得できる可能性が示唆された。今後もさらに調査を継続することにより、それぞれの処置に対して学修目標となりうる適切な力の範囲を示し、力のコントロールを習得するために必要な経験数や目標値を提示できる可能性があると考えられた。(著者抄録)

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    Other Link: https://search.jamas.or.jp/default/link?pub_year=2019&ichushi_jid=J02148&link_issn=&doc_id=20190513390001&doc_link_id=10.24744%2Fjdea.35.1_3&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.24744%2Fjdea.35.1_3&type=J-STAGE&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00007_3.gif

  • 歯科治療時の力のコントロール習得に関する研究 Reviewed

    原 さやか, 石崎 裕子, 伊藤 晴江, 奥村 暢旦, 塩見 晶, 中村 太, 佐藤 拓実, 藤井 規孝

    日本歯科医学教育学会総会・学術大会プログラム・抄録集   37回   93 - 93   2018.7

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    Language:Japanese   Publisher:(一社)日本歯科医学教育学会  

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  • 研修歯科医による臨床指導評価が指導歯科医の教育能力向上意欲に与える影響 Reviewed

    中島 貴子, 石崎 裕子, 伊藤 晴江, 奥村 暢旦, 塩見 晶, 長谷川 真奈, 中村 太, 佐藤 拓実, 藤井 規孝

    日本歯科医学教育学会雑誌   33 ( 1 )   12 - 19   2017.4

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    Language:Japanese   Publisher:(一社)日本歯科医学教育学会  

    近年求められている歯科医学教育の実質化を図るために、指導歯科医の質的向上は欠かせない。本研究の目的は、研修歯科医による臨床指導評価が、指導歯科医の指導能力開発に取り組む意欲の向上に及ぼす影響を検証することである。平成27年度新潟大学医歯学総合病院歯科医師臨床研修単独型プログラムの指導歯科医(以下、教員)6名と臨床指導補助を行う若手歯科医師(以下、医員)7名を対象とした。研修終了時に、研修歯科医22名がこれら13名の臨床指導についてマーストリヒト臨床教育評価票を用いて評価した結果をそれぞれにフィードバックした後、教員、医員に対してアンケート調査を実施した。教員は研修歯科医による臨床指導評価をおおむね肯定的にとらえており、全員が研修歯科医からの評価は必要であると回答した。医員では、評価が自身にとって有意義である、今後の指導に活かせるという回答は半数であったが、自らの後輩指導という役割への気づきを示す回答もみられた。教員、医員から共通して、指導上留意すべき点が明文化して提示されることは個人のみならず、部署内の指導方針の統一とひいては臨床研修の充実に有意義との指摘があった。研修歯科医による臨床指導評価は、内容や方法を工夫すれば比較的抵抗なく受け入れられ、指導歯科医の教育能力開発意欲を向上させるために有用な方法となり得ることが示された。(著者抄録)

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    Other Link: https://search.jamas.or.jp/default/link?pub_year=2017&ichushi_jid=J02148&link_issn=&doc_id=20170510190002&doc_link_id=10.24744%2Fjdea.33.1_12&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.24744%2Fjdea.33.1_12&type=J-STAGE&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00007_3.gif

  • 研修歯科医の臨床技術修得における力のコントロールに関する研究 Reviewed

    佐藤 拓実, 中村 太, 塩見 晶, 石崎 裕子, 奥村 暢旦, 伊藤 晴江, 中島 貴子, 藤井 規孝

    日本歯科医学教育学会雑誌   32 ( 3 )   166 - 172   2016.12

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    Language:Japanese   Publisher:(一社)日本歯科医学教育学会  

    歯科治療の技術修得には、それぞれの処置に適した力のコントロールを身につけることが含まれる。我々は、術者の力のコントロールを調査し、臨床実習中の学生と彼らのインストラクターを務める歯科医師の間には大きな違いがあることを明らかにした。そこで、今回は歯科医師が力のコントロールを身につける過程を調査するために、研修歯科医22名を対象に研修期間の初期(6月)と後期(2月)における処置時の力を計測した。力の計測は、下顎にフォースゲージ(IMADA社製)を取り付けたマネキンを用い、臨床研修において研修歯科医が経験する頻度が高い処置より、比較的繊細な力で行うものから大きな力を必要とするものを選択し、歯周ポケット検査(PPE)、歯肉圧排(GR)、歯肉縁下歯石の除去(SRP)、抜歯(EXT)、全部床義歯印象(FD)および全部金属冠(FMC)の装着を対象とした。計測結果に関してPPE、GR、SRP、EXTは処置中に複数回現れるピークの中央値を、FD、FMCは処置中における最大値を代表値として集計し、6月と2月の各代表値をwilcoxonの符号付順位和検定、Mann-WhitneyのU検定を用いて分析したところ、PPE、GR、SRP、FMCには差がみられなかったのに対し、EXT、FDには有意差が認められた。以上のことから、研修歯科医は研修期間中に力のコントロールを部分的に修得することが示唆された。(著者抄録)

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  • 高頻度歯科治療における処置時の力のコントロールに関する研究 Reviewed

    中村 太, 佐藤 拓実, 塩見 晶, 奥村 暢旦, 石崎 裕子, 伊藤 晴江, 中島 貴子, 藤井 規孝

    日本歯科医学教育学会雑誌   32 ( 1 )   22 - 28   2016.4

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    Language:Japanese   Publisher:(一社)日本歯科医学教育学会  

    歯科医師に求められる基本的な手技要件には、適切に器材を扱うことに加え、それぞれの処置に適した力を患者や患歯に加えることが含まれる。しかしながら、治療時の力のコントロールの教育は困難であるため、学生や研修歯科医にとってはこれを経験的に学習せざるをえないのが現状と思われる。そこで、今回処置時の力のコントロールに関する教育法の基盤形成を行うことを目的として、学生と歯科医師が処置時に患者に加える力の差を調査した。被験者は臨床実習中の新潟大学歯学科5年生10名と臨床実習および臨床研修の指導教員を務める歯科医師10名の計20名とした。力の計測は下顎に電子秤を取り付けたマネキンを用いて行い、対象処置には繊細な力から比較的大きな力を要するものとして歯周ポケット検査、歯肉圧排、感染歯質除去、部分床義歯装着、全部鋳造冠装着の5種類を選択した。得られた結果は学生群、歯科医師群に分けて統計学的処理を行い、それぞれについて有意差の有無を検証した。結果を比較すると、小さな力で行う処置では学生が歯科医師より大きな力を加えており、大きな力を要する処置ではこの反対の傾向がみられた。今回対象とした5つのすべての処置について学生群と歯科医師群で計測された力の大きさに有意差が認められ、歯科医師群では処置間の比較においても有意差が示された。以上より、治療時の力のコントロールと術者の経験は密接に関係することが示唆された。(著者抄録)

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    Other Link: https://search.jamas.or.jp/default/link?pub_year=2016&ichushi_jid=J02148&link_issn=&doc_id=20160428280003&doc_link_id=10.24744%2Fjdea.32.1_22&url=https%3A%2F%2Fdoi.org%2F10.24744%2Fjdea.32.1_22&type=J-STAGE&icon=https%3A%2F%2Fjk04.jamas.or.jp%2Ficon%2F00007_3.gif

  • 歯科臨床技術教育における動画教材の効果 Reviewed

    奥村 暢旦, 石崎 裕子, 伊藤 晴江, 中村 太, 塩見 晶, 中島 貴子, 藤井 規孝

    日本歯科医学教育学会雑誌   31 ( 1 )   10 - 15   2015.4

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    Language:Japanese   Publisher:(一社)日本歯科医学教育学会  

    歯科医師は技術職であるため、歯学教育のなかにおいて精神運動領域、すなわち治療技術の教育が占める要素は決して少なくない。しかしながら、さまざまな機器や材料を使用する歯科治療には、指導者にとって口頭や文書での説明が難しい技術要素を含む処置があり、経験の浅い学生や研修歯科医が同様の理由で失敗を重ねることに関係していると考えられる。本研究は、処置時にさまざまな注意を要するシリコン材料を用いた印象採得を題材に動画教材を作成し、このような技術要素を学習者に伝えることを試み、その効果を検証した。動画教材には、歯科用チェアーユニットに装着したマネキンに対して補綴専門医が下顎右側6番支台歯のシリコン印象を行うさまを録画したものを用いた。被験者は研修歯科医とし、この動画教材を視聴した群(実験群)とシリコン印象に関する紙媒体の参考資料を配布した群(対照群)に分け、それぞれに対して教材作成時と同じ環境で支台歯の印象採得を指示した。被験者が採得した印象について画像上で形成限界(マージンライン)の印象再現率、マージンラインの断裂数、混入した気泡の数を計測し、対照群と実験群の比較を行った。その結果、すべての調査項目について対照群と実験群の間に有意差が認められた。以上のことから、動画教材は同時に複数の情報を伝えるために効果的であり、歯科臨床技術教育にとって有用であることが示唆された。(著者抄録)

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Research Projects

  • Study of Clinical Dental Education Using Motion Capture System

    Grant number:23K16219

    2023.4 - 2026.3

    System name:Grants-in-Aid for Scientific Research

    Research category:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

    Awarding organization:Japan Society for the Promotion of Science

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    Grant amount:\3380000 ( Direct Cost: \2600000 、 Indirect Cost:\780000 )

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  • The quantitative analysis of dental practical motion with optical motion capture system

    Grant number:20K18802

    2020.4 - 2023.3

    System name:Grants-in-Aid for Scientific Research

    Research category:Grant-in-Aid for Early-Career Scientists

    Awarding organization:Japan Society for the Promotion of Science

    NAKAMURA FUTOSHI

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    Grant amount:\3120000 ( Direct Cost: \2400000 、 Indirect Cost:\720000 )

    In this study, an optical motion capture system, which has attracted attention in the field of sports medicine, was used to ergonomically analyze and quantitatively evaluate basic dental procedures. We also aimed to establish a quantitative evaluation method for outputs such as impressions obtained from dental treatment procedures, and some of the outputs can now be measured. The research results were presented at academic conferences in Japan and peer-reviewed papers were submitted. Further research will be continued with the aim of applying the method to dental education.

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Teaching Experience

  • 早期臨床実習IB

    2021
    Institution name:新潟大学

  • 早期臨床実習I

    2021
    Institution name:新潟大学