自然科学研究科 環境科学専攻 助教
農学部 農学科 助教
2024/10/06 更新
博士(農学) ( 1995年3月 新潟大学 )
土壌物理
物質循環
流域生態系
作物生産と生物多様性保全の共存
環境・農学 / 地域環境工学、農村計画学 / 不飽和土壌水分移動、作物生育
環境・農学 / 環境影響評価 / 生物多様性、物質循環、土壌環境
新潟大学 農学部 農学科 助教
2017年4月 - 現在
新潟大学 自然科学研究科 環境科学専攻 助教
2010年4月 - 現在
新潟大学 自然科学研究科 環境科学専攻 助教
2010年4月 - 現在
新潟大学 生産環境科学科 助教
2007年4月 - 2017年3月
新潟大学 生産環境科学科 助手
2004年4月 - 2007年3月
オランダ・ワーヘニンゲン農科大学 水資源学部
1991年4月 - 1992年8月
農業農村工学会
1996年4月 - 現在
土壌物理学会
1996年4月 - 現在
水文・水資源学会
1996年4月 - 現在
新潟県環境にやさしい田園整備新技術アドバイザー会議 審議委員
2011年6月 - 現在
団体区分:自治体
日本国際地域開発学会 正会員
2012年3月 - 現在
団体区分:学協会
新潟県三条市食育推進および農業振興審議会 座長
2011年5月 - 現在
団体区分:自治体
日本環境学会 幹事
2007年6月 - 2011年6月
団体区分:学協会
農業農村工学会 正会員
1996年4月 - 現在
水文・水資源学会 正会員
1996年4月 - 現在
Physical definition of residual water content in unsaturated soils
Unsaturated Soils for Asia 2000年
Physical definition of residual water content in unsaturated soils
Unsaturated Soils for Asia 2000年
不飽和土壌における残留水分の物理的定義について
アジアの不飽和土壌 2000年
土の中の水
五十嵐太郎, 土編集委員会編( 担当: 共著)
土からのラブレター 1997年11月
八郎潟干拓地の水田圃場における土壌物理性の評価
粟生田忠雄
共同研究報告書 1 - 32 2021年3月
縦穴で劇的に排水改善するのはなぜ 査読
粟生田忠雄
現代農業 2021 ( 3 ) 58 - 63 2021年3月
高温条件下における水稲栽培のための陶管暗渠を用いた地下灌漑技術の開発 査読
粟生田忠雄
開発学研究 31 ( 2 ) 69 - 76 2020年7月
法面の緑化に関する共同研究報告書
粟生田忠雄
共同研究報告書 1 - 36 2020年3月
谷根広田地すべりによる圃場整備地区の被災と復旧 査読
稲葉一成, 沖田 悟, 神蔵直樹, 峰村雅臣, 傳法谷英彰, 粟生田忠雄, 鈴木哲也
農業土木学会誌 85 ( 12 ) 19 - 22 2017年12月
水稲の生育を促進させる地下灌漑システム
粟生田忠雄
2016土壌水分ワークショップ論文集 26 - 30 2017年2月
暗渠という既存施設を革新的マネジメントで蘇生する 査読
粟生田忠雄
農業土木学会誌 84 ( 12 ) 49 - 52 2016年12月
無肥料でも米はできる 査読
杉山修一, 粟生田忠雄, 粕渕辰昭
自然栽培 8 34 - 41 2016年9月
農地集約・農作業分散を可能とする地下灌漑直播水稲栽培システムの開発
粟生田忠雄
2015 土壌水分ワークショップ論文集 2016 41 - 44 2016年2月
日本の基盤整備の現場からケニアの水田稲作を考える 査読
粟生田忠雄
83 ( 7 ) 19 - 22 2015年7月
地獄山地すべり地における地下水位の観測と斜面安定解析 査読
稲葉一成, 小山美咲, 本江 透, 粟生田忠雄
新潟大学農学部紀要 67 ( 2 ) 107 - 110 2015年6月
土科学の芽をはぐくむ 査読
粟生田忠雄
水土の知 83 ( 5 ) 25 - 28 2015年5月
市民参加のバイオマス資源を利用した環境保全型稲作の環境評価-市民科学としての赤トンボ調査- 招待 査読
粟生田忠雄
農業農村工学会 資源環境研究部会論文集 10 19 - 24 2015年4月
現地踏査による農業水利システムの水利用実態の調査診断 査読
鈴木哲也, 樽屋啓之, 粟生田忠雄, 中田 達, 藤山 宗, 中 達雄
農業農村工学会誌 83 ( 4 ) 11 - 14 2015年4月
水管理システムを用いた水田における水稲の収量と品質の調査,農業用水の有効利用評価
粟生田忠雄
共同研究報告書 1 - 10 2015年3月
PAWEES2014国際集会報告 査読
粟生田忠雄
水土の知 83 ( 1 ) 68 - 69 2015年3月
環境に配慮した高品質米生産のための陶管暗渠を用いた土壌水管理システムの開発
粟生田忠雄
共同研究報告書 1 - 95 2014年3月
新潟における産学連携による農業農村基盤の整備・利用・再生技術の開発 査読
鈴木哲也, 吉川夏樹, 粟生田忠雄
水土の知 82 ( 6 ) 19 - 22 2014年1月
表計算ソフトによる土壌水分の数値解析 査読
粟生田忠雄, 登尾浩助, 稲生栄子
19 465 - 473 2013年6月
赤トンボを指標とした市民参加型の水田環境評価
粟生田忠雄, 片野 海, 遠山和成, 神宮字 寛
新潟大学農学部紀要 65 ( 2 ) 131 - 135 2013年6月
陶管暗渠を利用した低湿水田における効果的な土壌水管理システムの開発
粟生田忠雄
共同研究報告書 1 - 65 2013年3月
カリキュラムマップを用いた成績評価に基づく学習成果の可視化(2) 査読
有田博之, 粟生田忠雄, 大橋慎太郎, 権田 豊, 箕口秀夫, 村上拓彦, 山下沙織, 生田孝至, 後藤康志, 佐藤喜一
新潟大学高等教育研究 1 ( 1 ) 9 - 16 2013年1月
水土動態予測のための表計算ソフトウエアによるモデリング 査読
粟生田忠雄, 登尾浩助
水土の知 80 ( 9 ) 15 - 18 2012年9月
阿賀野市山寺地区における陶管暗渠を利用した土壌水管理システムの機能評価報告書
粟生田忠雄
共同研究報告書 1 - 48 2012年3月
表計算ソフトを用いた浸透流解析モデルの開発
粟生田忠雄, 小澤尚輝, 安田 裕, Qudratullah KAKAR
2011土壌水分ワークショップ論文集 7-1 - 7-4 2012年3月
水田土壌の保水・物理化学性とカドミウムの移動について
粟生田忠雄, 水科 桂
土壌水分ワークショップ2010論文集 93 - 96 2011年3月
環境の中の土壌 -地球生命のるつぼ- 査読
粟生田忠雄
土壌の物理性 115 61 - 61 2010年7月
有機の田んぼはカドミ濃度が低かった 査読
粟生田忠雄
現代農業 2010 ( 1 ) 145 - 148 2010年1月
有機水田における生物相と土壌の物理性,生物の多様性を増進する水田の特徴解析と空間スケールを考慮した戦略的配置に関する研究
粟生田忠雄
科学研究費補助金・基盤研究(B)[一般,18380144]研究成果報告書 63 - 72 2009年3月
カドミウム吸収抑制対策としての湛水管理稲作について-中干し、有機肥料の影響評価- 査読
粟生田忠雄, 小林由花, 稲葉一成
農業土木学会論文集 243 9 - 13 2006年6月
冬期湛水・不耕起栽培 査読
嶺田拓也, 粟生田忠雄, 岩淵茂紀
農業土木学会誌 73巻 ( 9 ) 34 - 34 2005年9月
Cd吸収抑制対策としての深水管理稲作の土壌物理的検討 査読
粟生田忠雄, 関根玲奈
農業土木学会論文集 233 131 - 132 2004年10月
中山間地における耕作放棄水田の植生遷移に影響を及ぼす要因に関する研究-岐阜県恵那市における事例- 査読
姜賢敬, 大黒俊哉, 新國聖子, 粟生田忠雄, 有田博之
農村計画学会誌 23 ( 1 ) 63 - 70 2004年6月
粗粒土壌の懸垂水分における間隙水の保水形態と運動についての考察 査読
粟生田忠雄
農業土木学会論文集 229 ( 1 ) 55 - 61 2004年2月
粟生田忠雄
農業土木学会論文集 229 ( 1 ) 115 - 116 2004年2月
現代の日本農業
粟生田忠雄
ほんのこべや 25 2 - 14 2003年10月
不飽和懸垂水分における土壌水の相変換
粟生田忠雄, 本間 紘
UNSATURATED SOILS -Geotechnical and Geo-environmental Issues- 81 - 84 2003年4月
Film stageの多孔質体内における間隙水の不連続な運動について
粟生田忠雄
土壌物理学会シンポジウム講演要旨集 pp.66-67 66 - 67 2002年
不飽和土壌の残留水の物理的定義
粟生田忠雄
アジアの不飽和土壌 91 - 93 2000年5月
不飽和多孔質体内における毛管水の圧力伝達について
粟生田忠雄
74 131 2000年4月
オランダ政府奨学生としての一年間
粟生田忠雄
農業土木学会誌 68 ( 4 ) 331 - 332 2000年
第28回穀物シミュレーション会議に参加して 査読
粟生田忠雄
農業土木学会誌 66 ( 9 ) 66 - 67 1998年7月
土の中の水 査読
粟生田忠雄
土からのラブレター-新潟からの発信- 87 - 94 1997年3月
ヒステリシスを考慮した土壌-植物-大気連続系の土壌水分動態モデル 査読
粟生田忠雄, 吉田昭治
水文・水資源学会誌 8 ( 3 ) 322 - 334 1995年3月
圃場における土壌水分移動のシミュレ-ションモデルについて
粟生田忠雄
新潟大学 博士論文 1 - 84 1995年
水分貯留と作物生産に関する数値シミュレーション法について
粟生田忠雄, バンダム・ヨス, フェデス・レンダー, 吉田昭治
環境境界に適した水資源利用の国際会議要旨集 3 51 - 58 1993年6月
ヒステリシスを考慮した砂質土への降雨浸潤の基礎的研究 査読
粟生田忠雄, 吉田昭治, 中野俊郎, 山田秋夫
農業土木学会論文集 157 35 - 44 1992年2月
カドミウム吸収抑制稲作のための土壌改善について
Soil improvement to reduce cadmium uptake by rice
不飽和土壌水の水理学的連続性についての研究
Studies on hydraulic continuity of unsaturated soil water
教育賞
2015年9月 農業農村工学会
鈴木哲也, 樽屋啓之, 粟生田忠雄, 中田 達, 藤山 宗, 中 達雄
東アジアにおける無農薬・無化学肥料・無除草剤による低投入環境保全型水稲栽培の確立
研究課題/領域番号:23405045
2011年4月 - 2015年3月
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
安田 弘法, 粕渕 辰昭, 沢田 裕一, 生井 恒雄, 安藤 豊, 藤井 弘志, 飯田 俊彰, 長谷 修, 佐藤 智, 佐々木 由佳, 程 為国, 長谷 修, 粟生田 忠雄, 飯田 俊彰, 佐々木 由佳, 佐藤 智, 程 為国, 沢田 裕一, 藤井 弘志, 安藤 豊, 生井 恒雄
配分額:19110000円 ( 直接経費:14700000円 、 間接経費:4410000円 )
日本、スリランカ、ベトナム、インドネシアの4カ国において、SRI農法の特徴である苗1本植え、栽植密度、間断灌漑等がイネの生育や収量に及ぼす影響を検討した。その結果、対象とした4ヵ国で結果に違いが見られたが、現状ではSRI農法が多くの国の農法として従来の栽培方法より増収の農法であるとは思われなかった。新SRI農法の考案とそれを活用した資源低投入環境保全型イネ栽培技術の確立に関して検討した。その結果、タニシ等の淡水生物の活用により資源低投入環境保全型イネ栽培技術を確立することが可能であると思われた。
農業環境工学と産業・技術教育を融合した新しい生物育成・情報学習システムの開発
研究課題/領域番号:23580345
2011年4月 - 2015年3月
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(C)
提供機関:日本学術振興会
長谷川 英夫, 粟生田 忠雄
配分額:5460000円 ( 直接経費:4200000円 、 間接経費:1260000円 )
生物育成・飼育の過程を温度・湿度・気圧・光・三軸加速度・磁気・GPSの各種センサとWebカメラで捉え,植物(あるいは動物)の育成情報を各種計測データと画像データにより多面的に解析することで育成環境の管理と適切な評価を行える学習システムを構築した。このように,生物育成(栽培)と情報(マルチメディアと計測・制御)を統合したシステムとして扱うという手法は,産業・技術教育分野において全く新しいアプローチである。さらに,産業・技術教育分野における小型無線センサネットワークを利用した生物育成評価法は,本研究課題(前述の先行研究を含む)固有のアプローチであり,極めて独創性に富む内容である。
生物多様性を増進する水田の特徴解析と空間スケールを考慮した戦略的配置に関する研究
研究課題/領域番号:18380144
2006年 - 2008年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
石田 憲治, 嶺田 拓也, 粟生田 忠雄, 田村 孝浩, 日鷹 一雅, 谷本 岳, 小出水 規行, 若杉 晃介, 栗田 英治, 芦田 敏文
配分額:10320000円 ( 直接経費:9000000円 、 間接経費:1320000円 )
水田における魚類や水生昆虫などの生物の行動特性と水田及び周辺の植生や土壌、水利条件などの環境特性、さらには水田の水環境にかかわる社会条件から生物多様性向上要因を分析した。その結果、(1)生物多様性向上に有効な湿地環境復元に水田冬期湛水が有効であること、(2)初期湛水深、湛水田の配置、湛水期間の工夫で現行の利水条件下でも湛水可能面積の拡大が可能であること、(3)一部の水生昆虫では冬期湛水より通年湛水場所を確保する水管理が重要であること、などを明らかにした。
水田およびその周辺の生物多様性改善に向けた土壌つくりについての研究
2003年 - 2008年
制度名:官民連帯共同研究
資金種別:競争的資金
農地資源の持続的保全のための低コストな維持管理手法の開発
研究課題/領域番号:14360141
2002年 - 2005年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
有田 博之, 遠藤 和子, 粟生田 忠雄, 大黒 俊哉
配分額:11200000円 ( 直接経費:11200000円 )
本研究では以下の4点について成果を得た。
1.耕作放棄田における植生変化に関する知見:植生遷移に対する影響の予測・評価手法を検討し,放棄年数以外の影響要因として,地形条件,周辺植生,圃場管理形態を抽出した。また,耕作放棄後の植生の空間分布に及ぼす管理履歴要因として、耕起頻度と土壌水分を抽出した。以上結果を踏まえ、生物生息環境維持からみた管理指針を検討するほか,地域スケールでの水田植生変動予測を行い,農地資源と生物多様性の保全を考慮した管理体系の必要を指摘した。
2.耕作放棄後の土壌環境変化に関する知見:新潟県大島村において,耕作放棄水田の土壌物理性の変化を検討した。結果,以下の点を明らかにした。(1)耕作放棄後、徐々に開墾前の土壌条件に近づく,(2)放棄田の乾湿は微地形に影響される。(3)作土/耕盤は、乾燥型圃場では確認できず,湿潤型圃場では確認できる。(4)耕作放棄田を湿潤状態で維持し,定期的に管理をすることが資源管理上有効である。
3.耕作放棄田の合理的な復田方式に関する知見:木本が侵入した耕作放棄田の植生と復田費用の経年的変化の関係を検討した。木本侵入形態は、湿性圃場と乾性圃場で大きく異なった。侵入の形態は、攪乱、ストレス、競争などが複合していることが認められた。また、復田費用は、木本の伐採・搬出・処理に係わる作業の計測実験に基づいて推定した。また、復田費用の経年変化をもとに総費用を算定し、耕作放棄田の生産機能を維持するには毎年の継続的な除草管理が最も経済的であることを示した。
4.耕作放棄地・休耕田の管理方式に関する知見:新潟県旧東頚城郡を対象に荒廃農地の発生メカニズムを検討し、初期には素因が、1970年代以降には誘因が強く作用したことを明らかにした。さらに、労働力に注目して荒廃化予測を行い、今後20年間で50〜60%の農地が放棄される可能性を示した。また、農地資源の管理主体形成と資源状態の関係をもとに簡易な土地分級手法を開発した。このほか、休耕田の管理実態調査を行い、広範な除草剤使用の節減に繋がる夏期休閑耕実施の条件を検討した。また、除草に効果的な深水管理に対応した基盤整備方式、耕作放棄田の放牧による維持管理方式を検討した。
測定が簡単でシンプルな装置構造をもつ原位置透水試験法の開発
研究課題/領域番号:12556036
2000年 - 2002年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
森井 俊廣, 粟生田 忠雄, 竹下 祐二, 井上 光弘
配分額:8500000円 ( 直接経費:8500000円 )
ほ場の水管理や山腹斜面の降雨浸透予測,締固め土の品質管理,あるいは土壌中の汚染物質の移動予測などに際し,土の透水性を原位置で測定することが重要となる。本研究では,Guelph大学の研究グループにより考案されたプレッシャーインフィルトロメータ(GPI)法およびウェルパーミアメータ(GWP)法をベースとして,測定が簡単で,装置構造もシンプルな地盤の原位置透水試験システムの開発に取り組んだ。いずれの試験法も,定水位条件で生じる地盤への定常浸潤量を測定して現場飽和透水係数を推定するもので,GPI法は地盤の平面的な透水係数,GWP法は深さ方向の透水係数を効率的に測定することができる。特にGPI法では,限られた時間内で比較的多くの測定値が得られるため,地盤のもつ透水性の統計的な性質を評価することができ,原位置試験法としての優れた特徴を有する。
初年度と第2年度の研究で,原位置透水試験装置を試作し,上述した試験法の測定精度と実務性および制約を検討した。この中で,GPI法とGWP法を組み合わせた原位置試験システムにより,効率的にかつ実務的に満足できる精度で地盤の透水性とその分布構造を評価できることを明らかにした。また,GPI法とGWP法の試験データの蓄積をはかるため,礫混じりの土砂堆積地盤で一連の現地調査試験を進めた。調査結果とその理論分析,ならびに室内での確認実験にもとづき,地盤の透水性を包括的に調べる原位置試験システムを提案し,従来困難とされてきた土砂堆積地盤の透水係数を合理的に決定できるようにした。最終年度では,GPI法とGWP法がもつ原位置試験法としてのシンプルさを損なわない形で,これらの試験方法とシステムを拡張し,地盤土の現場飽和透水係数と同時に不飽和水分特性パラメータも推定できる方法を提案した。
暗渠排水効果の研究
研究課題/領域番号:10460106
1998年 - 2000年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
中野 俊郎, 吉田 昭治, 粟生田 忠雄
配分額:5400000円 ( 直接経費:5400000円 )
長辺50m、短辺40mの20aの水田に排水の能力差のある暗渠条件を長辺方向に2本設けて、暗渠の能力差による排水効果を測定した。一本の暗渠は小排水路に排水され暗渠の水頭差は田面下60cmである。他方の暗渠は田面下100cmに埋設された集水渠に接続したため大排水路の水位が集水渠より常時高く暗渠には約40cmのサクションが掛かる構造になった。その結果、取水時、間断潅水時および落水の水管理時には集水渠に接続した方のA暗渠の水位は常時田面下60cmを維持するようになり、土壌水分張力値もA暗渠の方が大きくなることがわかった。気象装置や土壌水分張力測定器を設置観測開始年の2年間は少雨高温の特異年であった。TDR土壌水分率測定結果も平行して測定した結果は、作土層と耕盤層の土壌水分は心土層より約1日遅れで圧力が伝達されて減少し始めることが分かった。お盆過ぎから刈取り期近くの間断灌漑は慣習的に5〜4日間隔で水管理されているが、耕盤層の水分張力の減衰が1日間観測されていることから、3日間隔の方が稲の生育生長および収量や地耐力の発現に好結果を期待することができると思われる。地耐力の測定にはコーン指数で判定する構造改善局基準があるが、側面摩擦抵抗や泥炭地水田では必ずしも適さない事例があり、ベーン試験と三軸試験機を用いた非排水条件の側圧一定試験から有効応力解析を行いベーン試験による沈下量とスリップ率から判定した。その結果、シルト質粘土地盤の作土層表面が極度に乾燥履歴を受けてシルトの噛合い成分が強くなり、刈取り期近くになると粘着力成分より摩擦力成分が卓越することが判明した。一方、植物遺骸が堆積した泥炭地水田の作土層の表面が乾燥すると植物遺骸の繊維質がメッシュ構造を生成して地耐力が増強されると判断した。
塩類集積土壌の回復ならびに二次的塩害防止に関する研究
研究課題/領域番号:10896008
1998年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(C)
提供機関:日本学術振興会
矢野 友久, 粟生田 忠雄, 籾井 和朗, 小葉田 亨, 西山 壮一, 北村 義信
配分額:3100000円 ( 直接経費:3100000円 )
カザフスタン共和国クジルオルダ州の旧コルフォーズにおいて8圃式輪作体系を採用している面積約700haの潅漑ブロックにおける水・塩収支の資料を収集した.従来,水田からの湛水が塩のリーチング効果をもたらし,隣接する農地の潅漑を賄うという利点が強調されていたが,現実には,水田の土性が重粘土の場合にはリーチング効果も十分でなく,また,排水路への排水,塩分の排除もあまり機能していないことが判明した.排水路の排水機能の強化と周辺農地の地表潅漑方式の導入が重要である.
現地の塩類集積農地におけるリーチングによる土壌改良資料を検討し,リーチング潅漑方式と潅漑水量,土性,亀裂等のマクロ間隙の存在によって,リーチング効率が大きく左右される結果を得た.これらの要素の影響度合いを明らかにするために,カラム実験を行い,同一水量を連続的に湛水する方式よりも,数回に分けて湛水する方式の方が効率がよく,それは,土中の水移動が不飽和の状態であることによるものであることが判った.
現地の主要作物,水稲の消費水量ならびに潅漑水量の実測データを比較した結果,1作期間に対して,それぞれ,2,400mm,4,250mmであった.水稲の蒸発散量は消費水量の約半分と推定され,地区内外への浸透排水量が著しく大きいことを示した.地区内の地下水位上昇ならびに地区外への排水量を抑制するための方法として,耐塩性植物を栽培することによる排水の再利用方法を検討した.
潅漑水による広域的な水,塩の挙動を明らかにするための有限要素法によるシミュレーションについて,プログラムアルゴリズム,入力パラメータを検討し,信頼できるプログラムを最終的に確立した.また,土壌への吸着ならびに脱着反応過程を考慮した土壌中の塩類の挙動に関するモデルの導入についても検討を行った.
半乾燥地における農地の塩類化対策について
1996年
資金種別:競争的資金
農地における土壌水分移動の研究
1987年
資金種別:競争的資金
土壌毛管水の水理学的連続性について
1987年
資金種別:競争的資金
生物多様性を考慮した水田およびその周辺の環境創造型稲作の展開
資金種別:競争的資金
多孔質体内における水の運動についての研究
資金種別:競争的資金
スタディ・スキルズAIc
スタディ・スキルズAIIc
卒業論文Ⅱ
水土環境工学演習
卒業論文Ⅰ
スタディ・スキルズA c
農学入門Ⅱ
農学入門Ⅰ
水土環境工学実験
環境地水学
農環境デザイン入門
土環境工学
土と水
平和を考えるB
平和を考える in 新潟
研究発表演習Ⅱ(学外発表)
研究発表演習Ⅱ(中間発表)
環境科学特定演習Ⅱ
環境科学総合演習Ⅱ
環境科学セミナーⅡ
環境科学特定研究Ⅱ
農業工学演習
農業工学実験
農業工学インターンシップ
地域環境工学インターンシップ
農業システム工学演習
農業機械設計・製図(Ⅰ)
生物生産情報工学インターンシップ
農地工学
平和を考えるA
応用土質力学
生産環境科学概論Ⅰ
農地工学特論
土木測量学
土壌物理学
土木測量学実習
測量学実習
地域環境工学実験
地域環境工学演習
基礎土質力学
生産環境科学概論I
にいがた市民大学コーディネーター
役割:企画, 運営参加・支援, 報告書執筆
新潟市生涯教育課 市民大学講座「農と食で地域をプロデュース」 2018年6月 - 2019年1月
新潟県バスケットボール協会学生部会
役割:助言・指導
日本バスケットボール協会 2017年4月 - 現在