人文学部 人文学科 教授
現代社会文化研究科 共生文化研究専攻 教授
2024/10/07 更新
博士(文学) ( 2000年9月 新潟大学 )
文学修士 ( 1988年3月 筑波大学 )
モンゴル高原史
考古学
モンゴル帝国
チンギスカン
人文・社会 / 考古学
新潟大学 人文社会科学系 教授
2013年10月 - 現在
新潟大学 超域研究機構 教授
2006年4月 - 2013年9月
新潟大学 人文学部 助教授
1999年11月 - 2006年3月
モンゴル科学アカデミー 歴史研究所 客員研究員(日本学術振興会海外特別研究員)
1997年4月 - 1999年3月
新潟大学 人文学部 助手
1994年5月 - 1999年10月
新潟大学 環東アジア研究センター 教授
2018年10月 - 現在
新潟大学 人文学部 人文学科 教授
2013年10月 - 現在
新潟大学 人文学部 地域文化課程 助教授
1999年11月 - 2006年3月
日本モンゴル学会
内陸アジア史学会
東洋史研究会
日本モンゴル学会 副会長
2024年5月 - 現在
日本モンゴル学会 理事
2009年11月 - 現在
団体区分:学協会
モンゴル科学アカデミー歴史研究所 客員研究員(日本学術振興会海外特別研究員)
1997年4月 - 1999年3月
Noriyuki Shiraishi, Tsogtbaatar Batmunkh, Ishtseren Lochin, Lkhundev Guunii, Amarbold Erdene-Ochir, Angaragdulguun Gantumur, Burentugs Lkhagvasuren, Tuvshin Erdenebileg
Studia Archaeologica 44 ( 1 ) 179 - 191 2024年7月
Medieval genomes from eastern Mongolia share a stable genetic profile over a millennium 査読
Juhyeon Lee, Takehiro Sato, Atsushi Tajima, Tsend Amgalantugs, Batmunkh Tsogtbaatar, Shigeki Nakagome, Toshihiko Miyake, Noriyuki Shiraishi, Choongwon Jeong, Takashi Gakuhari
Human Population Genetics and Genomics 4 ( 1 ) 1 - 11 2024年3月
The origins of saddles and riding technology in East Asia: discoveries from the Mongolian Altai 査読
Jamsranjav Bayarsaikhan, Tsagaan Turbat, Chinbold Bayandelger, Tumurbaatar Tuvshinjargal, Juan Wang, Igor Chechushkov, Manabu Uetsuki, Naoto Isahaya, Mark Hudson, Noriyuki Shiraishi, Yue Li, Chengrui Zhang, Gelegdorj Eregzen, Gino Caspari, Paula López-Calle, Joshua L. Conver, Gaëtan Tressières, Lorelei Chauvey, Julie Birgel, Nasan-Ochir Erdene-Ochir, Jan Bemmann, Gregory Hodgins, Kristine K. Richter, Ludovic Orlando, Christina Warinner, William Timothy Treal Taylor
Antiquity 98 ( 397 ) 102 - 118 2023年12月
モンゴル高原における遊牧の始まり
白石典之
沙漠研究 33 ( 1 ) 3 - 8 2023年6月
モンゴル帝国における「焼飯」祭祀 査読
白石典之
東洋史研究 80 ( 1 ) 69 - 103 2021年6月
Аваргын балгасаас шинээр олдсон дархны зуух 査読
Б.Цогтбаатар, Л.Ишцэрэн, Т.Миякэ, Т.Сасада, Г.Батболд, Х.Обата, Н.Шираиши
Археологийн судлал ( 36 ) 299 - 308 2017年5月
「テレゲン道」復元のための基礎的調査
白石 典之, B.ツォグトバータル
13-14世紀モンゴル史研究 ( 2 ) 45 - 54 2017年3月
斡里札河之戦金軍的進軍路線(翻訳) 査読
白石 典之
寧夏社会科学 2017 ( 2 ) 202 - 212 2017年
白石典之
内陸アジア史研究 31 ( 31 ) 27 - 48 2016年3月
バヤンウラ城の基礎的研究
白石 典之
13-14世紀モンゴル史研究 ( 1 ) 79 - 84 2016年3月
蒙古国戈壁沙漠地区的契丹系文化遺存(翻訳) 査読
白石 典之
草原文物 2015 ( 2 ) 115 - 121 2015年
「魚兒濼」再考 査読
白石典之
日本モンゴル学会紀要 ( 42 ) 23 - 38 2012年3月
Нүүдэлчдийн төр улс үүсэн бий болоход төмөр нөлөөлсөн нь: Их Монгол улсын үеийн нийгэм улс төр төмөрлөгийн асуудалд. 招待 査読
Н.Шираиши
Acta Historica ( 13 ) 53 - 65 2012年
モンゴル国フンフレー遺跡の調査とその意義~元代「孔古烈倉」の基礎的研究 査読
白石 典之, 相馬, 秀廣ほか
国立民族学博物館研究報告 33 ( 4 ) 599 - 638 2009年3月
A Preliminary Report on the Japan-Mongolia Joint Archaeological Expedition at Avraga Site: the Great Ordu of Chinggis Khan. 招待
Noriyuki Shiraishi, Butmunkh Tsogtbaatar
Bonn Contribution to Asian Archaeology (Mongolia). 4 551 - 564 2009年
ヘルレン河流域における遼(契丹)時代の城郭遺跡 査読
白石 典之
遼金西夏研究の現在 ( 1 ) 1 - 21 2008年6月
和林興元閣新考 査読
白石典之, D.ツェヴェーンドルジ
資料学研究 4号 1 - 14 2007年12月
チンギス=ハーン廟の源流 査読
白石典之
東洋史研究 63 ( 4 ) 1 - 20 2005年12月
チンギス=カンの墓はどこか? 招待
白石典之
龍谷史壇 121号 1 - 19 2004年12月
Монголын Их Хаадын Улирлын Нүүдэл ба Хархорум Орчмын Хотожсон Газар Нутаг. 招待 査読
Шираиши,Н
Археологийн судлал no.22 252 - 266 2004年12月
Seasonal migrations of the Mongol emperors and the peri-urban area of Kharakhorum 査読
白石 典之
International Journal of Asian Studies 1 ( 1 ) 105 - 119 2004年1月
9世紀後半から12世紀のモンゴル高原 査読
白石典之
東洋学報 82 ( 4 ) 1 - 30 2001年12月
白石 典之
内陸アジア史研究 ( 13 ) 55 - 70 1998年3月
白石 典之
人文科学研究 86 ( 86 ) 27 - 51 1994年12月
元朝秘史ーチンギス・カンの一級史料
白石典之( 担当: 単著)
中央公論新社 2024年5月 ( ISBN:9784121028044 )
The Cambridge History of the Mongol Empire.
Noriyuki Shiraishi, Michal Biran, Hodong Kim, et al.( 担当: 分担執筆 , 範囲: vol.2, pp.397-435)
Cambridge University Press 2023年6月 ( ISBN:1107116481 )
馬・車馬・騎馬の考古学 : 東方ユーラシアの馬文化
白石典之, 編者, 諫早直人, 向井佑介( 担当: 分担執筆 , 範囲: モンゴル帝国の祭祀とウマ犠牲(59-90頁))
臨川書店 2023年3月 ( ISBN:9784653045397 )
モンゴル考古学概説
白石典之( 担当: 単著)
同成社 2022年12月 ( ISBN:9784886219053 )
モンゴル帝国誕生
白石 典之( 担当: 単著)
講談社 2017年6月 ( ISBN:9784062586559 )
チンギス・カンとその時代
白石典之, 相馬秀廣( 担当: 編集)
勉誠出版 2015年9月 ( ISBN:9784585221272 )
黒水城両千年歴史研究(翻訳)
井上充幸, 加藤雄三, 森谷一樹, 白石典之ほ( 担当: 分担執筆 , 範囲: 利用「尺度考古学」再探額済納史)
中国人民大学出版社 2013年12月 ( ISBN:9787300186245 )
チンギス・ハンの墓はどこだ
白石典之( 担当: 単著)
くもん出版 2010年12月 ( ISBN:9784774319100 )
北東アジアの歴史と文化
菊池俊彦, 白石典之ほか( 担当: 分担執筆 , 範囲: イェケ=モンゴル=ウルスの成立過程)
北海道大学出版会 2010年12月 ( ISBN:9784832967342 )
中国多文字時代的歴史文献研究
聶鴻音, 孫伯君, 白石典之( 担当: 分担執筆 , 範囲: 在蒙古国的遼代遺址研究現状)
社会科学文献出版社 2010年5月 ( ISBN:9787509713372 )
チンギス・カンの戒め
白石典之, 篠田雅人( 担当: 編集)
同成社 2010年2月 ( ISBN:9784886215109 )
中世東アジアの周縁世界
天野哲也, 池田栄史, 臼杵勲編, 白石典之ほ( 担当: 分担執筆 , 範囲: モンゴル帝国における都市の形成と交通路)
同成社 2009年11月 ( ISBN:9784886215055 )
物質文化史学論聚
宇田川洋, 越田賢一郎編, 白石典之ほ( 担当: 分担執筆 , 範囲: カラコルム遺跡における「レンガ編年」の再検討)
北海道出版企画センター 2009年6月 ( ISBN:9784832809086 )
Genghis khan and the Mongol empire
Fitzhugh,W, M.Rossabi, W.Honeychurch, N.Shiraishi( 担当: 分担執筆)
Smithsonian Institution 2009年 ( ISBN:9780295989570 )
オアシス地域史論叢
井上充幸, 加藤雄三, 森谷一樹, 白石典之ほ( 担当: 分担執筆 , 範囲: 「ものさし考古学」によるエチナ史再考)
松香堂 2007年 ( ISBN:9784879746054 )
チンギス・カン
白石典之( 担当: 単著)
中央公論新社 2006年12月 ( ISBN:4121018281 )
Beyond the Legacy of Genghis Khan.
Komaroff,L, D.DeWeese, D.P.Little, M.Kramarovsky, R.Kauz, B.G.Fragner, N.Shiraishi, D.Huff, J.M.Smith,Jr, C.Melville, S.S.Blair, R.Hillenbrand, M.S.Simpson, E.Wright, E.Sims, J.M.Bloom, D.Kouymjinan, O.Watson, B.O’Kane, G.Saliba, J.Pfeiffer, T.Fitzherbert, A.Soudavar, D.Morgan( 担当: 分担執筆 , 範囲: Avraga site: The Great Ordu of Genghis Khan)
Brill 2006年12月 ( ISBN:9789004150836 )
チンギス・ハン
ジョン・マン著, 白石典之( 担当: 分担執筆 , 範囲: ゴルバン・ゴル調査について)
東京書籍 2006年7月 ( ISBN:4487800811 )
NHKスペシャル新シルクロード
矢部裕一, 今枝由郎, 中島木祖也, 白石典之, 沢木耕太郎, 井上隆史( 担当: 分担執筆 , 範囲: 西夏のゆくえ)
日本放送出版協会 2005年12月 ( ISBN:4140810165 )
Avraga 1: Occasional Paper on the Excavations of the Palace of Genghis Khan
Kato S, N. Shiraishi, D. Tseveendorj, B. Tsogtbaatar, T. Miyake, T. Kanou, T. Furuya, M. Osawa( 担当: 共編者(共編著者) , 範囲: 7-14)
同成社 2005年12月 ( ISBN:4886213200 )
北方世界からの視点
西幸隆, 右代啓視編, 佐藤隆広, 白石典之ほ( 担当: 分担執筆 , 範囲: チンギス=カンと鉄)
北海道出版企画センター 2004年9月 ( ISBN:483280409X )
中世総合資料学の提唱
前川要編, 白石典之ほ( 担当: 分担執筆 , 範囲: モンゴル考古学と日本中世史)
新人物往来社 2003年3月 ( ISBN:4404031262 )
モンゴル帝国史の考古学的研究
白石典之( 担当: 単著 , 範囲: 1-420)
同成社 2002年12月 ( ISBN:4886212433 )
チンギス=カンの考古学
白石典之( 担当: 単著 , 範囲: 1-234)
同成社 2001年12月 ( ISBN:4886212158 )
モンゴル国アウラガ遺跡における2022年度発掘調査概要
白石典之, 三宅俊彦, 笹田朋孝, G.Lkhundev, G.Batbold, B.Tsogtbaatar
第22回北アジア調査研究報告会(発表要旨集) 37 - 40 2023年2月
モンゴル高原からみたモンゴル襲来 招待
白石典之, 編集福永将大, 監修宮本一夫
箱崎キャンパス地区元寇防塁調査総括報告書 163 - 179 2022年3月
ウグルグチン・ヘレム遺跡の石塁の構築年代をめぐる問題 査読
白石典之, S.ウルジーバヤル, B.ツォグトバータル, G.ルフンデフ, L.イシツェレン
日本モンゴル学会紀要 ( 51 ) 65 - 72 2021年3月
モンゴル国ゴルバンドブ遺跡1号マウンドの調査
白石典之, 三宅俊彦, 覚張隆史, B.Tsogtobaatar, G.Batbold, Ts.Amgalantugs, E.Amarbold, L.Burentugs
第21回北アジア調査研究報告会 58 - 61 2020年2月
モンゴル国ハンザト遺跡の調査 招待
白石典之
2019年度シルクロード研究会資料集 65 - 70 2020年1月
モンゴルの考古学事情 招待
白石 典之
考古学ジャーナル ( 731 ) 25 - 28 2019年10月
Genomic analysis of ancient human remains from the eastern Mongol before the Mongol empire 査読
Sato,T, T.Gakuhari, A.Tajima, Ts.Amgalantugs, B.Tsogtbaatar, T.Miyake, N.Shiraishi
Anthropological Science 127 ( 3 ) 169 2019年
On the lower enclosing wall of Eedene zuu monastery
白石 典之
International conference on ten years of the world heritage site - Orkhon valley cultural landscape: past and present 83 - 87 2015年3月
ゴビ砂漠における契丹系文化の遺跡
白石 典之
アジア遊学 ( 160 ) 194 - 204 2013年1月
窩闊台的哈剌和林
白石 典之
文物天地 2003 ( 10 ) 4 - 9 2003年10月
日蒙合作蒙古国哈拉和林都城遺址的収穫
白石 典之
考古 1999 ( 8 ) 1999年8月
モンゴル帝国の首都,カラコルム都市遺跡の調査(2) : オゴタイ・ハンの離宮の発見
白石 典之
環日本海研究年報 4 110 - 119 1997年3月
<論文>北アジアにおけるムステリアン石器群の展開
白石 典之
環日本海地域比較史研究 5 1 - 21 1996年6月
モンゴル帝国の首都,カラコルム都市遺跡の調査
白石 典之
環日本海研究年報 3 125 - 131 1996年3月
遼・金代における轡と鐙の変化とその背景
白石 典之
考古学と遺跡の保護 343 - 360 1996年2月
白石 典之
考古學雜誌 80 ( 3 ) 41 - 63 1995年
細石刃核の打面と作用面のなす角度の分析 査読
白石 典之
古代文化 46 ( 10 ) 1 - 14,61 1994年
<論文> 北東アジアの細石刃石器群 : 技術よりみた時間・空間的変遷とその背景
白石 典之
筑波大学先史学・考古学研究 4 1 - 29 1993年3月
モンゴルにおける石器時代研究史 査読
白石 典之
古代文化 45 ( 6 ) 41 - 48 1993年
北極星勲章
2023年8月 モンゴル国大統領府
白石典之
第67回新潟日報文化賞
2014年10月 新潟日報社
白石典之
名誉博士号
2014年6月 モンゴル科学アカデミー考古学研究所
第1回若手モンゴル学研究者モンゴル国大統領表彰
2003年7月 モンゴル国大統領府
白石典之
チンギス・カンの実像を求めて-霊廟遺構の発掘調査に基づく文理融合研究
研究課題/領域番号:24H00097
2024年4月 - 2029年3月
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(A)
提供機関:日本学術振興会
白石 典之
モンゴル帝国皇帝陵の特定を目指した考古学・生化学的研究
2024年4月 - 2025年3月
提供機関:平和中島財団
担当区分:研究代表者
モンゴル帝国時代における「草原のシルクロード」をつなぐ仏教施設の研究
研究課題/領域番号:23H00680
2023年4月 - 2026年3月
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
村岡 倫, 鈴木 宏節, 白石 典之, 藤原 崇人, 松川 節, 中田 裕子
配分額:18590000円 ( 直接経費:14300000円 、 間接経費:4290000円 )
チンギス・カン霊廟の構造の解明を目指した考古学的研究
2022年10月 - 2024年9月
制度名:人文科学研究助成
提供機関:三菱財団
白石典之
担当区分:研究代表者
モンゴルの世界遺産ブルカン・カルドゥン山に関する歴史文献学及び文化遺産学的研究
研究課題/領域番号:19H01327
2019年4月 - 2022年3月
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
松川 節, 三宅 伸一郎, 二神 葉子, 小野 浩, 白石 典之, 山口 欧志
配分額:15080000円 ( 直接経費:11600000円 、 間接経費:3480000円 )
本研究は、1)大ブルカン・カルドゥン山とチンギス・カンを結びつける歴史資料及び現地伝承を博捜し、チンギス・カン陵墓所在地について歴史文献学的な結論を提示するとともに、2)大ブルカン・カルドゥン山の保存・保護、観光マネジメントに関して文化遺産学的研究を行い、3)この貴重な遺産を過去から未来へといかに継承していくかを明らかにすることを目的とする。
2019年度は、①国内研究会を2回開催(6月15日と1月18日、於:大谷大学)して原典史料の会読とモンゴル側が提示している保存保護策の検討を行い、②現地モンゴルでは1)に重点を置き、現地資料・伝承の収集研究を行った。
①第1回国内研究会にて研究協力者の松田孝一(大阪国際大学名誉教授)が「ブルカン・カルドゥンについての文献資料(ペルシャ語、モンゴル語、漢語)」、同じく研究協力者の本中眞(元・内閣参事官)が「富士山-信仰の対象と芸術の源泉-その世界遺産登録への経過と今後の方向性」と題して報告した。第2回国内研究会に合わせてモンゴル側研究協力者のB.ツォクトバータル(モンゴル科学アカデミー考古研究所)とB.ハシマルガド(モンゴル国自然環境省ハン・ヘンティ特別保護行政局)を招聘し、「ブルカン・カルドゥン山の調査経緯」、「世界文化遺産登録後のブルカン・カルドゥン山」と題する報告を得た。また、研究分担者の小野浩(京都橘大学)が「ブルカン・カルドゥン山についてのペルシャ語資料」、研究協力者の大高康正(静岡県富士山世界遺産センター)が「富士山信仰史の諸段階─16世紀までを中心に」、研究協力者の堀内眞(山梨県立富士山世界遺産センター)が「17世紀以降の富士山信仰─冨士講および富士道の調査成果─」と題してそれぞれ報告した。②松川が現地調査(4/25-5/6、10/8-10/15)を行い、また松川と研究協力者の伊藤崇展が現地調査(8/4-8/21)を行った。
モンゴル帝国時代の仏像新発見に伴う「草原のシルクロード」の拠点に関する総合的研究
研究課題/領域番号:18H00726
2018年4月 - 2021年3月
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
村岡 倫, 鈴木 宏節, 白石 典之, 藤原 崇人, 松川 節, 中田 裕子
配分額:17160000円 ( 直接経費:13200000円 、 間接経費:3960000円 )
本研究は、これまで行なってきた日本・モンゴル共同プロジェクトによる遺跡調査・研究の成果に基づくものであり、モンゴル帝国時代の重要な軍事拠点ハルザン・シレグ遺跡およびその他の交通の要衝に位置する遺跡を研究対象の中心としている。2016年の本遺跡の発掘調査で、モンゴル帝国時代の仏像の一部とそれを安置した建造物を発見したが、本研究は、さらに発掘を進め、出土した遺物を分析・研究し、この地を拠点とする「草原のシルクロード」の意義を解明するものである。
我々の研究はモンゴル国でも関心が高く、2019年度は5月に、その意義について、研究代表者の村岡がモンゴル国立大学で講演をした。本研究期間内における大きな意義の一つとして、16年に発見した仏像については、貴重な文化財であることから、18年9月にモンゴル国立歴史博物館で他の出土物と共に展示会を行ない、モンゴル西部現地の博物館に返還寄贈したことを昨年度の実績概要でも述べた。19年9月には、18年に発表した研究分担者の中田・村岡の共著論文「アルタイ地方におけるモンゴル帝国時代の仏像の発見と意義」をモンゴル語に翻訳して冊子とし、発刊した(「10.研究発表〔図書〕」参照)。その翻訳、刊行、発刊記念のシンポジウム開催等の費用については、本科研より支出した。シンポジウムはモンゴル現地の研究者や一般の人々、報道機関も多く集まり、好評を博した。
その後、研究代表者および研究分担者は、ハルザン・シレグ遺跡と並んで、我々が重要と考える釈迦院遺跡のモンゴル側主導により発掘調査に参加した。出土した骨片や木片については放射性炭素年代測定を行なった。本遺跡は、現存する「釈迦院碑」の内容から、モンゴル帝国時代に建造されたと考えられてきたが、今回の測定分析の結果、まぎれもなくモンゴル帝国時代のものであると初めて科学的にも証明されことは、大きな成果であった。
モンゴル高原史の「空白期」の解明を目指した異分野融合研究
2017年4月 - 2022年3月
制度名:科学研究費助成事業・基盤研究(A)一般
提供機関:日本学術振興会
白石 典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
モンゴルの世界遺産「大ブルカン・カルドゥン山」に関する学融合的研究
研究課題/領域番号:16H03491
2016年4月 - 2019年3月
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
松川 節, 三宅 伸一郎, 二神 葉子, 白石 典之, 山口 欧志, 井上 治, 藤井 麻湖, 包 慕萍, 本中 眞, ツォクトバータル B., チョローン S., ハシマルガド B., オチル A., サロールボヤン J., エンフバト G., スルンハンダ D. スィルティポワ, ナランゲレル N., プレブジャブ E.
配分額:18070000円 ( 直接経費:13900000円 、 間接経費:4170000円 )
「大ブルカン・カルドゥン山及び周辺の祭祀景観」遺産の研究基盤を構築し,世界遺産富士山との比較研究を行った上で,周辺のベレーヴェン寺院・アラシャーンハダ遺蹟の調査・研究と,それらの世界遺産登録のための実効的提言を行い,結果としてもたらされる新たな知見に基づき,モンゴル宗教文化史の再構築をめざした。その成果は,(1)大ブルカン・カルドゥン山祭祀に関するモンゴル語古文書集成を出版し,(2)2018年12月にモンゴル国政府からユネスコに提出された「保存状況報告書」作成に際して,実効的な提言を行い,(3)2018年9月にウランバートルで開催した国際シンポジウムの報告集を出版するという形で公表した。
モンゴル帝国成立基盤の解明を目指した考古学的研究
2015年4月 - 2020年3月
制度名:科学研究費助成事業・基盤研究(A)海外
研究種目:基盤研究(A)
提供機関:日本学術振興会
白石典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
モンゴル東部新発見の突厥碑文調査と遺跡保護に関する考古学・歴史学的研究
研究課題/領域番号:26257008
2014年4月 - 2018年3月
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(A)
提供機関:日本学術振興会
大澤 孝, 鈴木 宏節, 白石 典之, 山口 欧志, 松川 節, 清水 奈都紀, 笹田 朋孝, 木山 克彦
配分額:42900000円 ( 直接経費:33000000円 、 間接経費:9900000円 )
本研究ではモンゴル歴史・考古学研究所との国際共同プロジェクトとして、モンゴル東部のスフバートル県テブシンシレー郡のドンゴインシレー碑文遺跡について、碑文解読と遺跡の発掘調査を行なった。その結果、全長4~6m前後の碑文14本を発掘し、遺跡マウンド中央からは、遺跡を方形に取りかこんでいた碑文の根元や、それを取り巻く方形の周溝を発掘した。その周辺からは各時代に当時の遊牧民から備えられた供犠用の動物骨(羊や山羊、馬や牛など)や薄手焼きの土器断片を採取し、C14炭素年代分析を実施した。
<BR>
碑文解読からは、本碑文は突厥第二可汗国のビルゲ可汗(716~734年)以降の東部王侯に関わる碑文遺跡と見なせよう。
モンゴル国現地収集史料等による13~14世紀モンゴル高原史の再構成
研究課題/領域番号:26284112
2014年4月 - 2017年3月
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
松田 孝一, 松井 太, 村岡 倫, 白石 典之, 松川 節, 矢島 洋一, 中村 淳, 山本 明志, オチル アヨダイ
配分額:14690000円 ( 直接経費:11300000円 、 間接経費:3390000円 )
本研究は、従来通史の書かれていない13~14世紀、モンゴル帝国及び元朝時代のモンゴル高原の通史を、1994年以来現地で収集した史料およびその他の文献資料にもとづいて再構成するものである。本研究において現地調査史料としては、元朝のモンゴル高原行政府の官僚リストを復元し、またモンゴル西部アルタイ県ハルザンシレグ遺蹟で発掘した遺物をC14分析を行い、同遺跡が13~14世紀に活動していたことを確認し、また同遺跡が13~14世紀の軍事拠点チンカイ城(屯田)と断定した。それら現地新史料の他、漢文、モンゴル、ウイグル、ペルシャ等の記録を利用してモンゴル高原の政治史、経済史等の通史を復元した。
新出土仏教遺物と文献史料の統合による13~17世紀北アジア史の再構築
研究課題/領域番号:24320144
2012年4月 - 2015年3月
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
松川 節, 三宅 伸一郎, 二神 葉子, 白石 典之, 井上 治, 荒川 慎太郎, 藤原 崇人, 包 慕萍, 清水 奈都紀, オチル アヨーダイ, エルデネバト ウラムバヤル
配分額:17290000円 ( 直接経費:13300000円 、 間接経費:3990000円 )
モンゴル高原のオルホン河流域から新たに発現した13~17世紀までの仏教遺跡や文字資料が,従来の歴史研究といかに整合性を持つかを追究する目的でカラコルム遺跡で発掘調査を行った結果,現地に造られた仏閣「興元閣」はオゴデイ・ハーンの宮殿址に建立されたのではなく,もとより仏閣として建立されたのであり,オゴデイの宮殿址は,別の場所,現在のエルデニゾー僧院内のどこかにあったであろうという結論に達した。
以上の研究の成果として,国際シンポジウム「世界遺産「オルホン渓谷の文化的景観」の10年──過去と現在──」を現地で開催し,また『オルホン渓谷遺産』第3号と,国際シンポジウム論文集の計2冊を刊行した。
乾燥・半乾燥地域の遺跡立地と景観復元を目指した衛星考古地理学的研究
研究課題/領域番号:23251019
2011年 - 2012年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(A)
提供機関:日本学術振興会
相馬 秀廣, 高田 将志, 舘野 和己, 小方 登, 伊藤 俊雄, 白石 典之
配分額:15730000円 ( 直接経費:12100000円 、 間接経費:3630000円 )
本研究は、QuickBird, Coronaなどの高解像度衛星画像をベースとして,地理学・歴史学・考古学・第四紀学などが連携した文理融合的研究を通して,点から線さらに面への空間的視点,および,過去から現在あるいは現在から過去への時間的視点の両側面から,囲郭・集落(居住拠点跡),耕地・耕地跡(生産活動),水利用(灌漑水路跡),それらの空間的関係(施設配置,シルクロード,交通路),さらに放棄後の景観変化などを例として,中央アジアから中国,モンゴルにかけての乾燥・半乾燥地域を主な対象として,遺跡立地と景観復元に関わる方法論,衛星考古地理学的研究法を確立することを目的とした.
2012年度は、2011年度に引き続き,モンゴル南部オムノゴビ県のサイリン・バルガスン遺跡および周辺地域において,モンゴル科学アカデミー考古研究所の協力を得て,研究分担者の白石を中心として、囲郭の詳細,灌漑水路跡の有無確認などの現地調査を8月に実施した.また、6月には、研究分担者の小方が「1960年代に撮影された偵察衛星写真の遺跡探査・歴史的景観復原における有用性」のタイトルで、京都大学で開催された日本文化財科学会第29回大会で、成果の一部を発表した。
しかしながら、研究代表者相馬の予期せぬ急逝により当該研究の遂行が不可能となったため、残念ながら本研究課題は、8月11日をもって終了することとなった。
モンゴル帝国成立史の解明を目指した環境考古学的研究
2010年4月 - 2015年3月
制度名:科学研究費助成事業・基盤研究(A)
研究種目:基盤研究(A)
提供機関:日本学術振興会
白石典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
パクス・モンゴリカの源流~考古学からみたチンギス・カンの宗教政策
2010年4月 - 2011年3月
提供機関:平和中島財団
白石 典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
モンゴル国ヘンティ県所在碑文・岩画遺蹟の記録製作プロジェクト
2009年4月 - 2011年3月
提供機関:文化財保護芸術助成財団
白石 典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
世界遺産エルデニゾー僧院に関する総合的研究-過去の復元から未来への保存へ-
研究課題/領域番号:21242022
2009年 - 2011年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(A)
提供機関:日本学術振興会
松川 節, 三宅 伸一郎, 小長谷 有紀, 二木 博史, 井上 治, 二神 葉子, 中村 和之, 白石 典之, 村岡 倫, 小野田 俊蔵, バイ カル, 山田 誠, 白石 典之
配分額:32370000円 ( 直接経費:24900000円 、 間接経費:7470000円 )
モンゴル国に現存する世界文化遺産エルデニゾー僧院の保存・保護に向けて,基礎研究と現地における本調査を行った結果, (1)エルデニゾー僧院およびモンゴル帝国の首都カラコルムの歴史を解明する新たな文字資料2点を発見, (2)エルデニゾー立地点における8世紀~20世紀までの考古学的文化層について基礎データを収集, (3)モンゴル国政府に向けて,エルデニゾー寺院の研究と保存保護に関する6項目からなる「提言書」を提出などの成果を得た。
「草原の道」のルート復元によるユーラシア東西交渉史の基礎的研究
2008年12月 - 2009年11月
提供機関:JFE21世紀財団
白石 典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
モンゴル帝国の成立過程の考古学的研究(Ⅱ)
2008年10月 - 2010年9月
制度名:人文科学研究助成
提供機関:三菱財団
白石 典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
出土資料群のデータベース化とそれを用いた中国古代史上の基層社会に関する多面的分析
研究課題/領域番号:20242019
2008年 - 2011年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(A)
提供機関:日本学術振興会
関尾 史郎, 町田 隆吉, 伊藤 敏雄, 荻 美津夫, 鶴田 一雄, 福原 啓郎, 小林 聡, 白石 典之, 佐川 英治, 小嶋 茂稔, 高橋 秀樹, 岩本 篤志, 阿部 幸信, 安部 聡一郎, 中林 隆之, 高村 武幸, 佐藤 貴保, 窪添 慶文, 渡部 武
配分額:39390000円 ( 直接経費:30300000円 、 間接経費:9090000円 )
本研究では先ず,簡牘,鎮墓瓶,および墓葬の磚画・壁画といった三つの出土資料群のデータベースを作成・補充した。次いでそれを有効に用いながら, 2~3世紀の中国における地域社会・基層社会について,多面的な分析を行った。簡牘の分析からは,戸を単位とした秩序が形成過程にあったことが,また鎮墓瓶と磚画・壁画の分析からは,おおよそ郡を単位として,葬送文化や信仰のありように,顕著な違いがあったことなどが明らかになった。
北東アジア中世遺跡の考古学的研究
研究課題/領域番号:19900115
2007年
制度名:科学研究費助成事業
提供機関:日本学術振興会
臼杵 勲, 鶴丸 俊明, 小畑 弘己, 白石 典之
本年度は,ロシア極東,中国東北,モンゴルにおける中世遺跡GIS用のデータの収集・整埋を進め,主要データのデジタル化を終了した。また,城郭遺跡のデータ修正と作図を行い,データ化した。その他に,中世の行政区画,官印データベースを,GISデータに変換し,遺跡データ,城郭図面との併用を可能にした。以上の情報は,各国の協力機関にも配布し,情報の共有化を図った。中国契丹時代金石文データの収集・整理を継続し,墓誌データベースを完成させた。官印データベースは,汎用地図データベースであるグローバルベースでのネット公開も行い,広く閲覧を可能にしている。
生産研究としてモンゴルの鉄工房址調査と試料分析による鉄生産の解明,ロシアにおける家畜・種実試料の分析からの農耕・家畜飼養の実態等の解明を進めた。また,SBAS補正などの新たな手法を用いて,大規模遺跡の調査の,精度向上や作業の迅速化について改良を試み,良好な結果を得た。
ロシアシャイガ城址のCG復元作業を進めた。今年度は,未調査部分の現地観察からの推定,家屋・礎石建物の同時代試料からの推定,防御施設の文献・絵図からの復元,絵図からの人物の描写などをCG化し全体を完成させた
最終年度における研究成果の取りまとめのため,分担者・協力者。海外協力者らによる全体会議を行い各自の成果の発表と,質疑応答を行い,中世都市遺跡に関する,生産・流通,政治制度,都市経営,宗教施設の意義などについて検討した。同時に会議資料集を刊行した。
中世総合資料学研究会シンポジウムの開催・運営に協力し,同時に研究発表を行った。また,研究成果の概要ををHPにて公開した。さらにデータベース等のHPにおける公開の準備を進めた。
以上の研究成果のとりまとめとして,報告書では各活動概要,測量法の開発研究,GISを用いた交通路等の研究,城郭内の空間利用研究,墓誌・城郭実測図・写真集成(データベース),CGの概要を掲載した。
モンゴル帝国興亡史の解明を目指した環境考古学的研究
2006年4月 - 2010年3月
制度名:科学研究費助成事業・基盤研究(A)
研究種目:基盤研究(A)
提供機関:日本学術振興会
白石 典之
人間活動と環境変化の相互作用からみたモンゴル高原における遊牧王朝興亡史の研究
2006年4月 - 2007年3月
制度名:FS研究
提供機関:総合地球環境学研究所
白石 典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
インナーモスト・アジアにおける陶瓷貿易の構造
研究課題/領域番号:18401030
2006年 - 2009年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
亀井 明徳, 岡内 三眞, 二宮 修治, 白石 典之, 柳澤 明
配分額:16190000円 ( 直接経費:13100000円 、 間接経費:3090000円 )
中央アジア地域と旧南宋領域との陶瓷器の移動の実態を究明することを目的にした。調査地をモンゴルの首都であったカラコルム遺跡とし,かつてロシア科学アカデミーが発掘した陶瓷器を再調査し,全資料の実測図の作成,写真撮影を行い,英文サマリーを添付した報告書として公刊することによって,研究資料として活用できる成果をあげた。さらに元時代の景徳鎮窯産の青花瓷を東南アジアの遺跡出土品にも調査を広げた。
北方ユーラシアにおける古代・中世交流史の総合的研究
研究課題/領域番号:18251011
2006年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(A)
提供機関:日本学術振興会
前川 要, 白石 典之, 林 俊雄, 亀井 明徳, 臼杵 勲, 千田 嘉博
配分額:11570000円 ( 直接経費:8900000円 、 間接経費:2670000円 )
本年度は、2回の研究会議を開催したほか、野外調査としてモンゴル・ウランヘレム遺跡およびその周辺土城の測量調査を行った。また中央アジア史料調査、モンゴル周辺出土中国陶磁器調査、モンゴル中世遺跡データベース作成を行った。
5月21日に東京にて第1回研究集会を行った。11月26日には東京にて研究会議を開催し、モンゴル契丹土城の諸様相について研究発表・討議を行った。
8月後半にモンゴル・ウランヘレム遺跡および周辺のウイグル・遼代・元代の土城の測量調査を、GPSおよびトータルステーションを用いて行った。その結果、ウランヘレム遺跡が4辺を略方形に外周2.6kmの二重の土塁と堀によって囲む城郭であることが判明した。また城壁には馬面を築き、馬面の外側下に平坦面を対置すること、城壁の南・西・東側中央に甕城を有する城門を各一門築くこと、城内は東西南北の門をつなぐ幅20m以上の道により大きく4分されること、基壇跡や塔跡と考えられる遺構を配する大区画も存在するが、小区画が城内の大半を占めることが明らかとなった。遺物分布調査では城内から契丹の瓦や陶器を採集した。
測量調査と並行して現地でモンゴル出土中国陶磁器の資料調査を行い、元青花などの実測図作成・写真撮影を行った。およびデータベース作成を行った。帰国後にデータベース作成を行った。
現地調査のほかに国内において中央アジア史料調査を国内で行ったほか、モンゴル中世遺跡データベース作成を行った。
人間活動と環境変化の相互作用からみたモンゴル高原における遊牧王朝興亡史の研究
2005年4月 - 2006年3月
制度名:IS研究
提供機関:総合地球環境学研究所
白石 典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
内陸アジア諸言語資料の解読によるモンゴルの都市発展と交通に関する総合研究
研究課題/領域番号:17320113
2005年 - 2007年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
松田 孝一, 森安 孝夫, 宇野 伸浩, 村岡 倫, 白石 典之, 大澤 孝, 松川 節, 松井 太
配分額:11700000円 ( 直接経費:10800000円 、 間接経費:900000円 )
本研究は,古代トルコ語,モンゴル,アラビア,ペルシア及び漢語で書き残された碑文,文書等の解読,考古学研究により,6〜14世紀の間のモンゴルにおける交通・都市の発展を考察するものである。ニューズレター01〜03(2007年度)等で,すでに成果の一部を公表したが,最終成果として研究代表者および分担者の10編の報告論文を本報告書に収録した。研究代表者の松田は前2世紀の匈奴から14世紀のモンゴル帝国〜元朝時代に至る物流・都市発展に焦点を絞り通史を描いた。この通史は研究分担者個々の諸言語史料研究の時系列の座標軸となるもので,唐とウイグル間の物流拡大により物資貯蔵の必要性が高まりモンゴル高原に都市が出現,それがやがてモンゴル時代に最高潮に達する実態を明らかにした。大澤は都市出現前の突厥時代碑文を研究,森安と協力者はウイグル時代のシネウス碑文を研究した。シネウス碑文はソグド人,漢人による同時代の都市建設を証明する根本史料である。宇野は,『元朝秘史』及び『集史』にもとづきチンギス・カン事蹟を検討し,『秘史』の史料的限界を明らかにし,研究基盤を整備した。村岡と協力者は,医聖人廟(三皇廟)に関するカラコルムの漢文碑文を研究,松川はカラコルムの寺院建設に関するモンゴル語碑文を研究し,元朝時代のカラコルムの繁栄を証明した。松井,中村はニューズレター01でカラコルムの漢文碑文研究を行い,また本報告書で松井は中国甘粛省安西楡林窟残存のウイグル語銘文を研究,河西〜甘粛の交通等に関して考察,中村淳はモンゴル時代の帝師・国師の称号,活動について研究,帝師の内モンゴル〜華北〜甘粛間の交通について考察した。矢島はモンゴル時代のアラビア文宇墓碑を研究し,イスラーム教徒のモンゴル本土での活動理解の証左を示した。白石はモンゴル国シャルガ郡の都市遺跡付近収集の陶磁器史料を研究,中国本土との物流を確認した。
モンゴル国所在の金代碑文遺跡の研究
2004年4月 - 2006年3月
制度名:科学研究費助成事業・基盤研究(C)
研究種目:基盤研究(C)
提供機関:日本学術振興会
白石 典之
北東アジア中世遺跡の考古学的研究
研究課題/領域番号:15068212
2003年 - 2007年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:特定領域研究
提供機関:日本学術振興会
臼杵 勲, 鶴丸 俊明, 小畑 弘己, 白石 典之
配分額:38600000円 ( 直接経費:38600000円 )
現地調査として,モンゴルアウラガ宮殿址発掘調査、ロシア沿海地方金・東夏代城郭測量・測定調査、中国内蒙古契丹都城関連遺跡・資料調査を継続した。アウラガ宮殿では都市部を調査し、新たな祭祀遺構を確認した。ロシアでは、遺跡地理情報の取得を沿海地方中南部において行い、平地城址であるマイスコエ城址の測量,マリヤノフカ城址などの位置データを得た。GPS等の器材による大規模遺跡調査法に関して、スタティック測量法などの試行による精度の改善などの改良を行った。中国における契丹遺跡調査では、遺跡の地理情報取得、詳細地形の確認,碑文調査を行った。中国・ロシアの遺跡に関しては、文献資料・古地図に加え,衛星画像情報による確認を行い,位置情報データベースを作成した。さらにそのデータを利用して,GIS用のデータへ変換した。また,収集した等からデータの抽出を行った。これまで収集したロシア・中国の城郭の図を,現地で得た位置情報・詳細情報を用いて修正し,世界座標に準じた図面を作成した。出土官印データベースの資料収集・修正・位置情報添付を行い,グローバルベース公開用の資料を完成させ,同時に同資料のGISデータへの変換も行った。これにより以上のデータを,北東アジア中世遺跡GISの基礎データとした。特に,金・東夏代の城郭については,GISを利用し分布・地形・水系等との地理データによる分析を開始した。
生産流通研究では、ロシアを中心に,出土種子,動物遺存体のデータを収集した。この他にB01--1班と協力し古地磁気編年開発のためのデータをシャイガ城址で実施した。資料等の手法を現場で応用した。土器編年研究に関してはパクロフカ文化陶質土器と渤海土器比較・編年作業を進めた。
また、金・東夏代城址の3DCG復元のため、シャイガ城址の現地視察と遺構確認を行い,その結果を基にこれまでの不明部分の修正を行った。HPの運営を継続し,研究成果を公開した。
モンゴル帝国成立過程に関する考古学的研究
2002年4月 - 2004年3月
提供機関:トヨタ財団
白石 典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
ペテルブルグの文書館史料を用いた、ユーラシア諸民族の多元的宗教生活の歴史的研究
研究課題/領域番号:14401002
2002年 - 2004年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:基盤研究(B)
提供機関:日本学術振興会
鈴木 佳秀, 中西 啓子, 深澤 助雄, 關尾 史郎, 山内 志朗, 白石 典之, 中澤 敦夫
配分額:6500000円 ( 直接経費:6500000円 )
ペテルブルグの文書館史料を用いた、ユーラシア諸民族の多元的宗教生活の歴史的研究ではつぎのようなテーマで研究を行った。古代・中世期のユーラシア大陸諸民族の宗教生活は、大規模かつ絶え間ない民族接触にともない、複雑な様相を呈している。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教、仏教などの世界的宗教は、大陸各地に広がるにつれて、土着の宗教や原始的信仰・呪術と習合し、独自の信仰形態を形作り、ときには高度な哲学・思想体系へと発展していった。そのプロセスと、実態の解明は、しばしば宗教的価値観の違いによって生じている民族対立・紛争の回避という今日的課題に取り組む上で、重要な示唆を与えてくれるものとなろう。
本研究では、ロシア、サンクトペテルブルグ市に所在の文書館(アルヒーフ)収蔵の史料を研究対象とする。このコレクションは膨大かつ学問的価値の非常に高いもので、各方面から注目されているところである。その詳細な検討を通して、ユーラシア諸民族の宗教生活およびその歴史性を明らかにすることが、われわれの最終的な目標である。
これまで平成14年度、平成15年度に、参加者がサンクトペテルブルグ市アルヒーフを実際に訪問し、現地研究者と意見交換を行いながら、資料収集につとめた。国際学術協力体制が組まれたことは、今後の当該分野の発展に寄与するところが大であろう。
平成16年度は研究代表者及び分担者が、各自個別テーマを設定し、収集資料にもとづき実証的な研究を行い。それを一冊の報告書としてまとめた。
『モンゴル帝国史の考古学的研究』の出版
2001年4月 - 2002年3月
制度名:科学研究費・研究成果公開促進費
提供機関:日本学術振興会
白石 典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
モンゴル帝国の成立過程の考古学的研究
2000年10月 - 2002年9月
制度名:人文科学研究助成
提供機関:三菱財団
白石 典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
日本列島の旧石器時代終末における石器群の変遷に関する研究
1995年4月 - 1996年3月
制度名:科学研究費助成事業・奨励研究(A)
白石 典之
担当区分:研究代表者 資金種別:競争的資金
東アジアにおける土器の起源に関する国際共同研究
研究課題/領域番号:07044010
1995年 - 1997年
制度名:科学研究費助成事業
研究種目:国際学術研究
提供機関:日本学術振興会
小林 達雄, 加藤 晋平, シャフクーノフ E.V., とう 聡, 袁 靖, 藤本 強, 田中 琢, シャフクーノフ E・V., 朱 延平, デリューギン V. A., コノネンコ N. A., シャフクーノフ E. V, 宮尾 亨, 白石 典之, 岡村 道雄, 小林 達雄, たん 聡, 蒋 延瑜, デリューギン V.A., ジュシチホフスカヤ I., コノネンコ N.A., シャフクーノフ E.V
配分額:10600000円 ( 直接経費:10600000円 )
東アジアにおける土器の起源について、日本人研究者の派遣と外国人研究者の招聘とを行って相互交流を図り、研究状況の把握と基礎的資料の収集とに努め、以下の成果を得て、その契機の多様性と多角的な評価の必要性を理解した。
1,ロシア極東地区において、従来旧石器時代終末期に位置付けられていた尖頭器を伴う細石刃石器群のオシポフカ石器文化に無文土器が伴っていることが判明した。特にハバロフスク市ゴンチャルカ遺跡に関しては、入手した木炭片の炭素14年代測定を行い、確実に1万年を越えることを確認した。
2,中国華北地区において、細石刃石器群に伴って西日本縄文草創期に類似する爪形文土器が出土していることが、研究分担者〓聡(香港中文大学)によって紹介された。河北省虎頭梁遺群跡出土の複数の土器片について、熱ルミネッセンス測定を行い、いずれも1万年を越えることが明らかになった。
3,中国華南地区において、細石刃石器群に伴って土器が発見されると報告されていた江西省仙人洞遺跡や吊通環遺跡の資料を実見し、湖南省玉蟾岩遺跡、広西壮族自治区白蓮洞遺跡、鯉魚嘴遺跡、廟岩遺跡、甑皮岩遺跡の資料を含め、供出する石器群がいずれも楔形石器を主体とする不定形剥片石器群であることが明らかになった。また、華南の出現期土器は大粒砂利を多く含む胎土で厚い器体という特徴で共通するが、日本の縄文草創期土器と比較した場合、著しく相違することが明らかになった。ただ土器の製作技術に関しては、中国で提唱されている「泥片貼塑法」には疑問があり、むしろ縄文草創期土器との類似が指摘された。
4,後期旧石器〜新石器初頭の礫器・不定形剥片石器群が、中国華南地区と日本の南西諸島・南九州とで類似する可能性を指摘すると同時に、ヴェトナムのソム・チャイ遺跡出土の石器群を実見して、従来関連の示唆されていたホアビン文化とは、別系統の石器群であることを明らかにした。
考古学概説B
考古学A
考古学概説
日本原始社会論A
人文系展開科目D
比較考古学演習
社会文化学概論
考古学実習D
考古学実習B
考古学実習A
社会文化学基礎演習B
日本原始社会論B
ユーラシア文化形成論
領域融合・超域科目J
社会・地域文化基礎演習D
人文系フロンティア
社会文化学入門A
日本原始社会論A
社会文化総合演習
人文初年次演習B
社会・地域文化学入門
歴史学C
人文系展開科目D
フィールド スタディーズ
考古学概説B
人文総合演習B
卒業論文(白石典之)
社会・地域文化基礎演習D
社会・地域文化学入門B
社会・地域文化学入門A
社会学入門
地域社会文化入門
東アジア文化研究基礎
地域社会文化基礎演習B
領域融合・超域科目J
人文超域科目C
ユーラシア文化形成研究
考古学演習
人文超域科目B
ユーラシア文化形成論
特定研究Ⅰ
課題研究Ⅱ
特定研究Ⅱ
課題研究Ⅰ
課題研究Ⅲ
特定研究Ⅲ
考古学演習Ⅱ
考古学演習Ⅰ
人文超域科目D
比較考古学特論
地域を探る
比較考古学演習
地域社会文化演習
課題研究II
考古学演習II
考古学演習I
課題研究I