Faculty Profiles - TASAKI Masayuki

MISC - TASAKI Masayuki

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田崎正行, 齋藤和英, 中川由紀, 池田正博, 高橋公太, 冨田善彦

日本泌尿器科学会雑誌 111 ( 3 ) 74 - 81 2020.7

Language：Japanese Publisher：(一社)日本泌尿器科学会

(背景)アルドステロンは高血圧のみならず,心機能障害や腎機能障害の原因になるとされる.慢性血液透析患者の中に著明な高アルドステロン血症を呈する症例が存在し,移植腎への影響が懸念される.腎移植後のアルドステロンの長期的な変化や移植患者への影響は不明な点が多い.(対象と方法)当院で1996年から2018年に施行された210名の患者の腎移植前後の血漿レニン活性(PRA)と血漿アルドステロン濃度(PAC)を後方視的に評価した.(結果)腎移植前は60%の症例でPRAは基準値より高値を示し,腎移植後も60%の症例が高レニン血症だった.腎移植後の高レニン血症は,アンギオテンシン受容体阻害薬(ARB)やアンギオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)を使用していた患者で有意に多かった.また,60%の症例で腎移植前のPACが基準値より高かったが,そのほとんどが腎移植後に自然に改善していた.腎移植後のPRA,PACの値と移植腎機能,年齢,収縮期および拡張期血圧に有意な相関はなかった.腎移植後PAC基準範囲内と高値の2群比較を行い,PAC高値群(n=29)は,拡張期血圧が有意に高く,レニン-アンギオテンシン-アルドステロン(RAAS)系阻害薬の使用が有意に少なかった.(結語)腎移植後に高アルドステロン血症が持続する患者にはRAAS系阻害薬の使用を考慮し,長期的な移植腎や心血管系への影響を観察する必要はある.(著者抄録)

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【腎移植】腎移植後血栓性微小血管症

田崎正行, 齋藤和英, 冨田善彦

日本腎臓学会誌 62 ( 5 ) 438 - 444 2020.7

Language：Japanese Publisher：(一社)日本腎臓学会

移植後に起こる移植関連血栓性微小血管症(transplantation associated thrombotic microangiopathy:TA-TMA)は、移植腎機能を喪失する可能性がある疾息として認識する必要があり、ときに早期の治療介入が必要である。腎移植後のTA-TMAに特異的かつ統一された診断基準はなく、過去の報告は造血幹細胞移植の診断基準の一部を使用しているにすぎない。腎移植後のTA-TMAは、移植腎機能障害、血小板減少や溶血性貧血を伴うsystemic TA-TMAと、それらを伴わないlocalized TA-TMAに大きく分類される。前者は進行が急速で予後不良とされるため、これらを含む報告では移植腎予後は30〜50%程度とされる。後者は進行が緩徐であるが、TMAのない群と比較すると移植腎生着率は有意に低いとされる。腎移植後TA-TMAの病因による分類として、再発性TA-TMAとそれ以外のde novo TMAとに分けられる。再発性TA-TMAに大きく関係しているのが補体遺伝子異常を原因とする非典型溶血性尿毒症症候群(aHUS)である。De novo TA-TMAの原因として、薬剤(カルシニューリン阻害薬やmTOR阻害薬)、抗体関連型拒絶反応、ABO血液型不適合移植、ウイルス感染症、虚血再潅流障害、補体遺伝子異常などがTMAのトリガーとなる可能性が報告されている。治療として、aHUSの場合は血漿交換とエクリズマブの使用、抗体関連型拒絶反応の場合は血漿交換、ステロイドパルス療法、大量免疫グロブリン静注療法やリツキシマブの使用などが行われる。それ以外の場含は、関連がある薬剤の減量や中止、ウイルス感染症の治療(免疫抑制薬の減量、中止)などを検討する。腎移植後TA-TMAは迅速な対応が必要であるため、診断、治療の決定に必要な検査や治療の院内体制を確認しておくことが重要である。(著者抄録)

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鼠径部膀胱ヘルニアのため移植腎に水腎症をきたした1例

池田正博, 田崎正行, 齋藤和英, 冨田善彦, 小林隆, 若井俊文

日本臨床腎移植学会プログラム・抄録集 53回 249 - 249 2020.2

腎移植におけるDSAとCAMRの対策

田崎正行, 齋藤和英, 冨田善彦

日本臨床腎移植学会プログラム・抄録集 53回 97 - 97 2020.2

ABO血液型不適合腎移植の現状と今後-残された課題- 新潟大学におけるABO血液型不適合腎移植への挑戦

齋藤和英, 田崎正行, 池田正博, 冨田善彦, 今井直史, 伊藤由美, 成田一衛, 中川由紀, 高橋公太

日本臨床腎移植学会プログラム・抄録集 53回 140 - 140 2020.2

腎移植発展に向けての活動〜次世代を担う若手移植医の取り組みと課題〜地方大学における泌尿器科医としての腎移植医療

田崎正行, 齋藤和英, 冨田善彦

日本臨床腎移植学会プログラム・抄録集 53回 149 - 149 2020.2

腎移植後エベロリムス使用症例の蛋白尿に関する検討

青木愛, 磯貝和也, 鳥羽智貴, 田崎正行, 鈴木直人, 外山聡, 中川由紀, 齋藤和英, 冨田善彦

日本臨床腎移植学会プログラム・抄録集 53回 181 - 181 2020.2

CMV初感染腎移植患者は移植後2.5年までに抗体を獲得する

石川晶子, 田崎正行, 池田正博, 中川由紀, 齋藤和英, 冨田善彦

日本臨床腎移植学会プログラム・抄録集 53回 207 - 207 2020.2

臓器提供と移植医療〜終末期医療とグリーフケアから考える〜外科医の立場から

小林隆, 三浦宏平, 坂田純, 若井俊文, 齋藤和英, 田崎正行, 冨田善彦, 田邉真弓, 伊藤友美, 亀倉友宏

新潟医学会雑誌 133 ( 11-12 ) 370 - 374 2019.12

Language：Japanese Publisher：新潟医学会

終末期医療の中で臓器提供はその一部に過ぎないが、最近は臓器提供そのものがグリーフケアの一環として考えられ、位置づけられつつある。移植外科医は脳死下臓器摘出からドナーの終末期医療に直接関与し、ドナーの尊い意志、それを尊重しようとする家族の思いを直接レシピエントに届ける直接的な役割を担っている。移植を成功させ臓器の生着を得ることがレシピエント救命のための最大の目的であるが、ドナー家族にとっても移植の成否は重要である。後日送られるレシピエント本人からのサンクスレターを通して、臓器提供への感謝や、移植の成功がドナー家族に直接伝達されることのグリーフケアとしての意義は大きい。脳死下臓器摘出とその後の搬送、レシピエント手術のそれぞれの過程において、現場での細かい注意点や遵守すべきルールがある。移植外科医は医学的な判断のみならず、礼位の保持をはじめ、その場に応じた適切な対応と果たすべき役割を認識して行動する必要がある。(著者抄録)

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臓器提供と移植医療〜終末期医療とグリーフケアから考える〜レシピエント移植コーディネーターの立場から

田邉真弓, 齋藤和英, 小林隆, 田崎正行

新潟医学会雑誌 133 ( 11-12 ) 367 - 369 2019.12

新潟大学における進行性腎癌に対するNivolumabの使用経験

風間明, 山名一寿, 黒木大生, 結城恵理, 石崎文雄, 安楽力, 田崎正行, 丸山亮, 笠原隆, 冨田善彦

日本癌治療学会学術集会抄録集 57回 P98 - 1 2019.10

THE EXAMINATION OF HEPATITIS E AFTER RENAL TRANSPLANTATION -A REPORT OF 4 CASES-

Yuki Nakagawa, Masayuki Tasaki, Kazuhide Saitou, Shigeo Horie

TRANSPLANT INTERNATIONAL 32 294 - 294 2019.10

ANALYSIS OF THE PREVALENCE OF SYSTEMIC DE NOVO THROMBOTIC MICROANGIOPATHY AFTER ABO-INCOMPATIBLE KIDNEY TRANSPLANTATION AND THE ASSOCIATED RISK FACTORS: A RETROSPECTIVE STUDY

Masayuki Tasaki, Kazuhide Saito, Yuki Nakagawa, Naofumi Imai, Yumi Ito, Yutaka Yoshida, Ichiei Narita, Kota Takahashi, Yoshihiko Tomita

TRANSPLANT INTERNATIONAL 32 323 - 323 2019.10